ここまで分かった遺伝性乳がん 遺伝性乳がんについて語る中村清吾教授=2017年1月15日、東京都中央区の国立がん研究センター【時事通信社】 若い女性が乳がんを発症すると、治療だけでなくその後の妊娠や出産、授乳などにも多くの不安や苦悩を抱える。医療の現状と課題を学び、当事者らが体験を共有する「Pink Ring(ピンクリング)サミット2017」が、東京都中央区の国立がん研究センターで開かれた。若年性乳がんの患者や研究を支援する団体「Pink Ring」の主催で、今回が7回目。遺伝と発症・発見の関係、妊娠・出産のリスクと治療法などをテーマに講演や交流会が行われた。(時事ドットコム編集部) ◇ ◇ ◇ 第1部では、昭和大学病院乳腺外科教授で日本乳癌学会理事長の中村清吾さんが「若年性乳がん、遺伝性乳がんについて」と題して講演した。 乳がんと診断される人は年間9万人。この30年で4倍以上