松本圭二/詩人の生きる道 (以下の文章は、「現代詩手帖」二月号の大岡信特集のために書いたものを、現時点で若干加筆訂正したものである。ボツになった原稿をこういう形で公表するのは問題アリだと思うが、重力のHPが停滞気味なので大澤氏の求めに応じることにした。およそ配慮というものが無く、やらしいほど挑発的な文章だと自分でも思うが、このようにしか書けなかった。たぶん掲載は無理だろうと思っていた。しかし若く勇敢な編集者はOKを出したのだった。ゲラの校正も終えた。ところが出張校正先から深夜に電話があって突如ボツとなった。そんなバカな話があるかと思い、頭に血がのぼって(しこたま飲んでもいたが)「ボツはボツでいいが、仕事としては完了しているはずだから原稿料よこせ」と私は怒鳴った。「何か送りますから」と若い編集者は言った。いまだに何も送って来ない。それっきり原稿の依頼も何も彼からは一切ない。まあいいよ。しょう