著者:ポール=ルイ・クーシュー翻訳:金子 美都子, 柴田 依子出版社:みすず書房装丁:単行本(337ページ)発売日:1999-11-00 ISBN-10:4622046776 ISBN-13:978-4622046776 内容紹介: 1903年の日露戦争時に来日し、俳句の魅力にひかれ、自らも多くの三行短詩を作ったフランス人の見聞録。文学におけるジャポニズムの、また日露戦争下の言論と庶民生活についての記録を和歌と日記を通して紹介する。 詩人たちの島の行く末日露戦争がはじまる直前の一九〇三年九月、ひとりの若いフランス人が横浜に到着した。 ポール=ルイ・クーシュー、二十四歳。パリの名門、高等師範学校でベルクソンらに哲学を学び、スピノザに関する著作もあったこの俊英は、奨学金を得ての世界周遊の途中で立ち寄った未知の国の詩、とりわけ俳句に深い理解を示し、アジアの小国が列強の仲間入りを果たそうとする未曾