『天気の子』を観た。二連続でこのレベルの作品が出てくるのマジ……? 自分は新海誠作品のなかで一番好きかもしれない。 映画『天気の子』スペシャル予報 ※以下、ネタバレに一切配慮していません。 予報を観た時点で変な声が出るわけですよ。「セカイ、っていう言葉がある」からはじめて『ほしのこえ』『雲の向こう、約束の場所』『秒速五センチメートル』『星を追う子ども』『言の葉の庭』『君の名は。」と一連の作品から「セカイ/世界」の台詞があるところを全部引っぱってくるだけじゃなく、類似するカットをふたりに対応させて映し出し、その上で少年と少女/少女と少年/青年と女性の二人が名前を呼び合うシーンで一気に畳みかける。この映像を素朴に解釈するとどうなるか——新海誠の作品において「セカイ」とは「自分が想いを寄せる人」である。それらが『天気の子』の冒頭、「セカイのかたちを決定的に変えてしまったんだ」という台詞につながっ