【ソウル=名村隆寛】韓国文化財庁の運営を監督し検査する国会委員会審議を傍聴しようとした在韓国日本大使館の職員が最近、「日本大使館員による傍聴の前例がない」との理由で閉め出された。傍聴を禁じる決まりはなく、日本大使館側は過去何度も傍聴している。傍聴を拒んだ韓国議員の反日姿勢に「非常に偏狭ではないか」と疑問視する韓国メディアもある。 ソウルで17日に行われた審議では、日本大使館の建て替え認可が議論される可能性があった。日本大使館によると、大使館職員はこの日「正規の手続きを経て許可を受け、(傍聴席に)ついた」という。ところが、職員の存在に場内は一時騒然となり、与野党幹事が協議の末「前例がない」とし傍聴を認めなかった。 築35年以上の日本大使館は、老朽化が進んでいる。新設には、大使館が朝鮮王朝時代の「景福宮」から100メートル以内の距離にあるため、韓国文化財庁の承認が必要だ。大使館は昨年、同庁に新