実家に帰ると、今までどれだけ現実というレールから逃避してきたかがわかる どれだけ今の日常が間違っているかを再確認できる しかしそのレールに戻る気もしない そもそもこの田舎に敷かれたレールの上に幸せはない 錆びたレールはただそこに佇み、今の私を間違っていると指摘するだけだ 私だって好きで間違っているわけではない 今が正しいだなんて思っていない ただそのクソみたいなレールを甘んじて受け入れることができないだけだ そうして現実も、今の日常もすっかり嫌になってしまって 毎度のごとく死にたくなってから またクソのような日常へ戻る せめて伴侶でも居ればこの気持ちは安らぐのだろうか そう思うが、きっとそれも間違いを生むだけなのだろう こうして私は今年も間違いを重ねていく