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雑誌と小説に関するshimomurayoshikoのブックマーク (1)

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    今では笑い話にしか聞こえないが、かつてノストラダムスの大予言が信じられていた時期があった。 それは『1999年7の月に空から恐怖の大魔王が舞い降りて、世界が終わる』という恐ろしい予言であり、 職場の同僚などは、『もう今年で世界が終わるんだから仕事なんかやってられないよ』と休暇をたくさん取り、 ほとんど遊んでばかりいたものだった(おかげで同僚はその冬、ひどいインフルエンザに罹っても休むことが出来なくなった)。 ところが1999年の7月を迎えても世界には何事も起こらなかった。至極平穏無事な月だった。 ただ、個人的にはある出来事があった。不意に一人の小柄な天使が舞い降りてきたのだ。皮肉屋で頭の回転が恐ろしく速い金井美恵子という名の天使が。 私はその夏中を使って、『金井美恵子全短編』を読み、『岸辺のない海』を読み、『柔らかい土をふんで、』を読み、文庫化された目白四部作を読み、当に満ち足りた、幸福

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