今年も残すところ数日となりました。もうここに至って順位が覆されることはなかろうというわけで、個人的に選択した「今年の書籍ベスト5」について書きたいと思います。年末年始休暇のおとも探索に、少しでも役立てば幸いです。 Project Japan by Rem Koolhaas and Hans Ulrich Obrist 東浩紀『一般意志2.0』 秋草俊一郎『ナボコフ 訳すのは「私」―自己翻訳がひらくテクスト』 デイヴィッド・ダムロッシュ『世界文学とは何か?』 佐々木中『定本 夜戦と永遠』(佐々木中氏のリリースラッシュを代表して) 「ここに至って」と上記しましたが、実際、今年は12月半ばになって読んだProject Japanがいちばん面白かったので、わからないものです。 今年は、この本の刊行や展覧会の開催、また、東日本大震災からの復興という文脈においても、「メタボリズム」に多くの関心が寄せら