二〇〇一年の米中枢同時テロ後に米国が始めたアフガニスタン戦争での米兵の死者は、今年五月末に計千人に達し、厳しい戦闘が続いている。〇三年開戦のイラク戦争と合わせ、個々の米兵の戦場派遣は複数回に及び、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断される米兵も〇七年以降、年間一万人超で推移。問題の深刻化とともに、米軍は東洋古来の鍼(はり)や日本発祥のレイキ(霊気)など、西洋医学に代わる「代替医療」を治療に積極的に導入し始めた。 (米南部テキサス州フォートフッドで、嶋田昭浩)
抗うつ薬は効くものだとたいていの人は思っているだろう。私もかつてはそう考えていた。私は臨床心理学者なので、うつ状態で心理療法家を訪れる人たちを精神科医にまわして薬を処方してもらうようにしていた。薬が状況を好転させると考えていたからだ。『抗うつ薬は本当に効くのか』はじめにより 本書は物議を醸さずにはおかない本である。多くの人に読まれれば、だが。(買われれば、ではない)。現在うつ病でひどく苦しんでいる人が読むべき本ではないが、何らかの形で「うつ」と「関係している」人(その数は今や膨大になってしまった)は目を通す価値のある本。結論から言うと、結局著者は、「効くと思っていた」ところから「ほとんど効くものではない」と「変節」した。けれども決して単純な変遷ではなかった。たとえば冒頭の「はじめに」にもすぐ「プラシーボ効果」の話が出てくる。プラシーボは偽薬効果であり、「効くと思うと本当に効いてしまう」とい
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く