【パリ宮川裕章】5日午後3時50分(日本時間同10時50分)ごろ、独とスイス両国境に近い仏東部のフッセンハイム原発で小規模の水蒸気爆発があり、作業員2人が軽いやけどを負った。ロイター通信などによると、過酸化水素のタンクで何らかの化学反応があり、小爆発が起こったとみられる。原子炉から離れており放射性物質が漏れたとの情報はない。 フッセンハイム原発は77年に運転開始した仏国内最古の原発で、老朽化による安全面の不安からオランド大統領が任期中の閉鎖を公約している。今年4月にも機械室の冷却装置から出火する小規模な火災があった。