「自閉症って恥ずかしいの?」とD君は私に訊きました。 しっかり目を見て(訓練の賜物だそうです。以前は視線が合わなかったそうです)。 「自閉症は恥ずかしくないよ」と私は答えました。 D君のママの答えはもっと明確でした。 「D、自閉症は恥ずかしくないよ。恥ずかしいのは大人になっても自分でご飯が食べられないことだ」 覚悟のできたお母さんだなと感心しました。 こういう方だから早めにD君の持つ困難に気づき、最大限配慮しながらも甘やかすことなくしっかり育てていらっしゃるのでしょう。 D君はお勉強もよくできて、文も書けて、言葉が豊かに思えます。 でもときどき、お母さんの口頭での指示が通らないことがあります。 そのときの絵カードでの指示の入り方は、言葉の比ではありません。 視覚支援ってすごいんだなと思わされました。 後ほど二人でお話したときに 私はお母さんに訊きました。 「D君に将来どうなってほしいですか