政府が指定する外交・防衛・公安情報を漏洩した者に厳罰を科す「秘密保全法案」について、藤村修官房長官は三月一九日の記者会見で「いろいろな意見を踏まえて慎重にやることも必要」と述べ、今国会提出を事実上見送る旨を表明した。政府による表現の自由の侵害が市民の反対でとりあえず押しとどめられた形だが、最近はビラまきやデモなど市民の表現活動が著しく制約されている印象が強い。 こうした状況を受け、メディア関係の労働組合で構成する日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)と日本ジャーナリスト会議(JCJ)が共同で運営するサイト「憲法メディアフォーラム」の開設七周年を記念して、シンポジウム「表現の自由が危ない!~秘密保全法案とデモ・ビラまき規制」が二一日、東京都内で開かれた。 ところが、パネリストを予定していたフリーライターの園良太さん(三一歳)が、東京・江東区の竪川公園での野宿者排除に対する抗議活動の中で逮捕・