全国の国道と都道府県道で通学路に指定されている4万4152キロのうち30%、1万3103キロは昨年3月末時点で歩道が全く整備されていないことが国土交通省の調査で分かった。規定未満の狭い歩道を設置したり路側帯をカラー舗装したりするだけの「簡易整備」も5370キロと12%に上り、未整備と合わせると安全対策が不十分な通学路は4割超。4月に京都府亀岡市で集団登校中の児童ら10人が死傷した府道も簡易整備だった。 この通学路は「交通安全施設等整備事業の推進に関する法律」(交安法)に基づき国家公安委員会と国交相が指定。児童らが1日40人以上通るか、学校の出入り口から約1キロ以内にある道路とされる。 このうち歩道(道路構造令で幅2メートル以上と規定)を整備しているのは、国管理の国道では80%に上るが、都府県管理の国道で62%、都道府県道では53%に過ぎず、全体では58%にとどまっていた。 また、2メートル