川端達夫文部科学相は22日、アニメーションやマンガなどを展示・保存する施設として09年度補正予算に建設費117億円が盛り込まれた「国立メディア芸術総合センター(仮称)」について「新たに建物は建てない」と明言したうえで、「メディア芸術を支える人やクリエーターの育成にウエートを置きたい」と述べた。 文科省の全部局から補正予算についてヒアリングを実施後、記者団に語った。川端文科相は「日本の優れたメディア芸術をしっかり育て、発信していくことが極めて大事だという点では(事務方と)認識を共有した」とし、建物新築以外の方法でこの分野の振興策を改めて提案するよう文化庁の事務方に求めたことを明らかにした。建設費をソフト面の振興費に振り向けることや10年度以降の予算として組み直すことなども検討する。 川端文科相は「アニメ番組1本にスポンサーは数千万円払うが、現場の一番下で請け負う人たちには数百万円しか渡らない
国立メディア芸術総合センター(仮称)の計画案 アニメやマンガ、テレビゲーム……。「オタク文化」とも言われる日本の新しい芸術分野を発信する「国立メディア芸術総合センター」(仮称)の計画に賛否が渦巻いている。建設費はしめて117億円。予算は成立したものの、国会では「バラマキの象徴」と集中砲火を浴び、総選挙でも格好の攻撃対象になりそうだ。具体像はいまだ煮詰まっていない「アニメ・マンガの殿堂」、どうなる? 「野党からいろいろ揶揄(やゆ)されたが、正しいイメージで注目度を高めたい」。塩谷文部科学相は繰り返し口にする。 「揶揄」の代表格は、民主党の鳩山由紀夫氏の国会質問だ。「なぜ117億円も投じて巨大国営マンガ喫茶をつくるのか」。代表になる前の4月、麻生首相のマンガ好きに触れつつ口火を切り、他の野党も繰り返しやり玉に挙げた。ついには身内である自民党の「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」も「こんなハ
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