【北京・西岡省二】北朝鮮の最高指導者、金正日(キムジョンイル)総書記(66)は、重病説が伝えられた後、最初の動静として伝えられた学生サッカーの試合観戦の際、長髪の男子選手が大勢いる様子を見て「スポーツ選手なのに不潔に思える」と立腹し、前半戦だけで観戦を中断していたことが分かった。北朝鮮政権に近い関係者が18日証言した。発言を受け、北朝鮮指導部は直ちに男性の長髪を禁止する措置を取ったとされる。 重病説以来、金総書記の具体的な言動が明らかになるのは、これが初めて。金総書記が観戦したとされるのは、金日成(キムイルソン)総合大学の創立62周年に際して開かれた「金日成総合大学対平壌鉄道大学」戦。 関係者によると、金総書記は観戦しているうちに、総合大学側の選手に長髪が多いことを気にし始め、「なんという頭だ」「不潔に見える」「これでは男子サッカーか女子サッカーか区別がつかない」などと発言。その後、機嫌を