東日本大震災から10年経った今も、大きな地震がたびたび発生している。気象庁は、駿河湾から日向灘沖にかけてのプレート境界を震源地とする南海トラフ地震発生の切迫性が高まっていると発表している。 日本においては、いつ、どこで大地震が起きてもおかしくない。万が一被災して、自宅が倒壊してしまうリスクがないとはいえないだろう。そこで思い浮かぶのが、地震保険。損害保険料率算出機構によると、地震保険の世帯加入率は30%前後のようだが、一体どのようなものなのだろうか。 2021年1月に保険料が改定されたばかりの地震保険について、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんに、補償の内容や保険金支払いの仕組みを聞いた。 保険料は「構造」と「都道府県」で決まる 「地震保険料は、『建物の構造』と『住んでいる都道府県』という2つの要素で決定します。保険会社に関係なく一律で決まっていて、その額が2021年1月に改定されま