内容紹介 楽器の物理についての体系的な解説書。物理学的に楽器のもつ機能を捉え、振動励起と音の放射の現象を数学的な明確さをもって説明。振動系と音波についての基本原理を解説する前半部と、弦楽器、管楽器、打楽器に分類された個々の楽器について解説する後半部からなる。数学的な厳密さを重んずる一方で、多くの写真や図を使用してわかりやすく説明する。 目次 第I部 振動系 第1章 簡単な振動系の自由振動と強制振動 1.1 1次元の単純な調和振動 1.2 複素振幅 1.3 1次元における2つの調和振動の重ね合わせ 1.4 エネルギー 1.5 減衰振動 1.6 他の簡単な振動系 1.7 強制振動 1.8 振動子の過渡応答 1.9 2次元の調和振動子 1.10 振動のグラフ表示:リサージュ図形 1.11 2質量系の基準モード 1.12 非線形性について 第2章 1次元の連続な系:弦と棒 2.1 直線配列の振