将棋の斬新な戦法を考案した棋士らに贈られる2019年度の「升田幸三賞」の選考会が1日、東京・渋谷の将棋会館で開かれ、将棋ソフト「elmo(エルモ)」が広めた「エルモ囲い」の受賞が決まった。将棋AI(人工知能)とも呼ばれるソフト発の戦法が同賞を受けるのは初めて。同賞は「新手一生」を掲げた昭和の名棋士、升田幸三実力制第四代名人にちなむもので、18年度は藤井聡太七段が受賞している。将棋AIの創造性を
第2期電王戦第2局姫路城での対局シーン。将棋界の最高峰である名人位の佐藤天彦九段が負けたことで、タイトル保持者でもコンピューター将棋ソフトには敵わないという認識となった。 5月20日、兵庫県・姫路城で行なわれた第2期電王戦第2局で佐藤天彦名人に完全勝利したことで、日本将棋連盟もコンピューター将棋ソフトがプロ棋士のレベルを超えていると認めざるを得なくなった。電王戦は2012年に第1回が開催されたが、2015年には一度「FINAL」と銘打ったものの、同年に「叡王戦」という新棋戦を発足し、叡王戦の優勝者はコンピューター将棋の頂点を決める電王トーナメントの優勝者と電王戦として対局することになった。 結局、2016年以降は1度もプロ棋士がコンピューター将棋ソフトに勝つことはできず、今後も勝てる見込みも低くなったということで、「役割は終えた」と主催するドワンゴの川上会長が終了宣言をした。ただ、叡王戦は
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