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経済学に関するCruのブックマーク (40)

  • 経済学における数学の使用、ならびにそれが経済学者のキャリアに与える影響 - himaginary’s diary

    という論文を、Economic Logic、および、MR経由でMostly Economicsが紹介している(原題は「The use of mathematics in economics and its effect on a scholar's academic career」、著者はMiguel Espinosa、Carlos Rondon、Mauricio Romero)。 以下は同論文の要旨。 There has been so much debate on the increasing use of formal mathematical methods in Economics. Although there are some studies tackling these issues, those use either a little amount of papers,

    経済学における数学の使用、ならびにそれが経済学者のキャリアに与える影響 - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2012/10/25
    実証されないフロギストン理論がサロンのお仲間の理論家によって審美的にその華麗さを愛でられ評価される世界? "計量経済学的なアウトプットの数で実証研究者であるかどうかを計測、…学界での成功と負の相関"
  • 逆選択が複数均衡をもたらす簡単な例 - himaginary’s diary

    がEconospeakのkevin quinnにより提示されている。 そのセッティングは以下の通り。 車の売り手が12人いる。車の品質は高、中、低の3種類存在し、それぞれの品質の売り手は4人ずつ。 買い手の留保価格は、高:15000ドル、中:10000ドル、低:5000ドル 売り手の留保価格は、高:11000ドル、中:7000ドル、低:3000ドル 車の買い手は10人。買い手はどの売り手がどの品質の車を売っているかは知らず、分布のみを把握している。 この時、各価格帯の買い手人数、売り手人数、期待価格、超過需要/供給(=買い手人数−売り手人数)は以下のようになる。 価格 買い手 売り手 期待価格 超過需要(+)/超過供給(-) 11000〜 0 12 10000*1 -12 7500〜11000 0 8 7500*2 -8 7000〜7500 10 8 7500 +2 5000〜7000 0

    逆選択が複数均衡をもたらす簡単な例 - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2012/10/23
    最低賃金が不十分:6000ドルだと超過供給で5000ドルに戻るわけか。多変数=高次元の適応度地形になると考えれば複数均衡は蓋然性が高いし政策で均衡点も変えられるだろう。不十分な政策が実効を上げないこともママあり
  • 対数線形近似の罠 - himaginary’s diary

    流動性の罠においては財政乗数が大きくなる、というのはクルーグマンが日頃から強調している点だが、その特性は実はモデル計算の近似の問題に過ぎない、ということを示した論文がセントルイス連銀の年次総会で提示された、とEconomist's ViewのMark Thomaが報告している*1。 論文のタイトルは「Some unpleasant properties of log-linearized solutions when the nominal rate is zero」、著者はR. Anton BraunとLena Mareen KörberとYuichiro Wakiで*2、BraunとWakiはおそらくこのの第6章*3の著者と同じコンビである。 以下はその導入部からの引用。 We study the properties of a nonlinear stochastic NK mod

    対数線形近似の罠 - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2012/10/19
    つまり無理して要らん橋作らんで、貧困層にばら撒いても同じっちゅうことかな。――いや、票にならんか。誤差で政策が云々されてたかもしれんとはフロギストンー
  • 特許はイノベーションの代理変数たりえない - himaginary’s diary

    9/30に取り上げたレイン・ケンウォーシーによるアセモグル=ロビンソンとThierry Verdierの論文批判について、マシュー・イグレシアスも反応していた。そこでイグレシアスは、同論文が特許件数をイノベーションの代理変数として用いていることを強く批判し、garbage-in/garbage-outの分析、とまで酷評している。 さらに翌日のエントリでイグレシアスは、「〈反〉知的独占 ―特許と著作権の経済学」を著したコンビ(=ミケーレ・ボルドリン[Michele Boldrin]、デイヴィッド・K・レヴァイン[David K. Levine])が出した論文*1を引用した上で、以下のようにその主張を繰り返している。 Total Factor Productivity is (by definition) unmeasurable. But what often happens is that

    特許はイノベーションの代理変数たりえない - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2012/10/05
    いやまったく。特許件数なんてgarbage-in/garbage-out。フロギストン経済学とは言い得て妙か。経済学自体がそもそもそういうレベルじゃないのか?
  • 経済学、どうしてこうなった - himaginary’s diary

    一昨日と昨日紹介したBOEのホールデンのインタビュー記事から、今日は経済学者の罪について触れた部分を紹介してみる(昨日紹介した部分の直接の続きに当たる)。 WD: In view of this narrowing of economics, many have accused economists of failing to keep an eye on what’s been actually going on, or – at worst – of deliberately endorsing risky practices for their own gain. How much culpability does the economics profession carry? Does the economics profession not have some responsib

    経済学、どうしてこうなった - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2012/08/24
    ”最初に形式化し、それからそれを広め、次いでそれを信じ始めるのです” まあ、かつての物理学の受容過程もそんな感じかもしらんが。問題は初めから検証を放棄した単純なモデルを使ってるのに曖昧な結果の検証で紛
  • ケインズ理論と相対性理論 - himaginary’s diary

    少し前のはてぶで呟いたように、非自発的失業について論じる人はケインズ経済学を裏付けとして用いているのを小生は当然視していたのだが、そのはてぶのリンク先ブログエントリに書かれているように、今の世の中ではそれは裏付けのうちに入らないらしい。その辺りの事情は、ネットで最近見掛けた https://twitter.com/maeda/status/235709226058645505:twitter というツイートに良く表わされている。 このツイートのリンク先では、ケインズ経済学のミクロ的基礎付けを、従来のワルラス的枠組みから離れた形で構築することを試みているとの由*1。そういえば、こちらやこちらにあるように、最近、各経済学者が自分なりのケインズ解釈を相次いで打ち出している。それに便乗するわけでもないが、今日は、ケインズ経済学について小生が前から漠然と考えていたことを、いわば「my two cen

    ケインズ理論と相対性理論 - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2012/08/18
    ”一つの核心は、貯蓄と投資の関係を均衡条件”…リスク許容度が低い時、投資は国債に向かい、国債は住民サービスに使われる。さもなくば所得が縮小することで均衡に向かう…ってかんじかしら
  • ミクロ的基礎の問題点:悪しきミクロ - himaginary’s diary

    ネットで見掛けた下記のツイートのリンク先の論文を読んで、そういえば少し前にEconospeakでピーター・ドーマンがマクロ経済学のミクロ的基礎を批判した際にも効用理論を槍玉に挙げていたな、と思い出した。 https://twitter.com/naoshiy/status/234971434903019521:twitter Econospeakを開くと、サイドバーの人気ポスト一覧で、表題の該当エントリ(原題は「The Problem with Microfoundations: Bad Micro」)が先頭に来ている。そこで、今日はそのエントリを訳してみる。 ノア・スミス、サイモン・レン−ルイス、ポール・クルーグマンが既に各々の切り口でこの問題を取り上げているが、今や、嫌がられるほど忌憚の無い見解を述べるべき時が来たのかもしれない。マクロ経済学のミクロ的基礎というのは原則的には結構な話だ

    ミクロ的基礎の問題点:悪しきミクロ - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2012/08/18
    ”相互作用の効果から生じる非凸性は市場の失敗とは無関係である。外部性の存在はそうした効果の必要条件でも無いし十分条件でも無い。"…当然。経済学者はGAでも勉強したほうが良いんじゃ。複雑すぎて手におえないだ
  • 波が風を消す・その247 - himaginary’s diary

    ブログで何度か紹介したように(例:このコメントやここやここ)、金融政策は万能なので財政乗数はゼロである、というのがサムナーの従来からの主張である。最近も247回目と銘打ってその主張を繰り返したが、今回はそれにデロングやノアピニオン氏が反応した。erickqchan氏がツイートされたように(ここ、ここ、ここ)、ノアピニオン氏のエントリのコメント欄にはAndy Harlessやデビッド・ベックワースも姿を見せ、サムナーの肩を持っている。 それぞれの主張を簡単にまとめると以下のような感じになろうか: サムナー(+Harless、ベックワース) FRBは名目GDPを左右する力を持っている。例え経済見通しを誤った場合でも、だ。財政政策のためにその見通しから経済が外れようとすると、その効果を相殺してしまう(ゼロ金利下にある場合は、その財政政策の効果分だけ非伝統的金融政策をさぼる)*1。従って、財政乗

    波が風を消す・その247 - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2011/12/29
    ここで"オッカムの剃刀"という言葉が出てくるのにひどく違和感を感じるんだが、なんだか空中戦に見えるからかなぁ
  • 生産性上昇は労働需要を増加させるのか? - himaginary’s diary

    ちょうど1週間前のエントリでは生産性と失業に関する米ブログ界での議論の取りあえずのまとめを紹介したが、その議論の最中にNick Roweが面白いモデルを提示していた(ただし人はごく標準的なモデルだと断っている;また短期ではなく長期モデルだということも断っている)。 そこでRoweは以下の2枚のグラフを提示している。 最初の図は、雇用を横軸、生産を縦軸に取って、生産関数と無差別曲線を描画したものである。 ここで生産関数は収益逓減を反映して凹関数となっている。一方の無差別曲線は消費(のための生産)と労働のトレードオフを表わしたものである。こちらの関数は、既に働いている時間が多いと、さらに余暇を犠牲にするのに見合う消費量も多くなるため、凸関数となっている。 2番目の図は、上記のグラフの各関数の傾きを描画したものである。 生産関数の傾きは労働の限界生産力であり、これは均衡では実質賃金に一致する。

    生産性上昇は労働需要を増加させるのか? - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2011/12/18
    "現在の方向性に進む必然性は無かった"ってことはないだろう。余暇より欲望を満たす方向に人々を駆り立てるインセンティブが生産者にあるし、開発でも工場でも長時間携わる企業のほうが競争に有利になるという淘汰圧
  • 2010-12-23 - 大川研究室Blog ストルパー=サミュエルソン定理と先進国内の格差問題

    12月23日の講義で述べたストルパー=サミュエルソン定理は、ある財の価格が上昇するとき、その財に集約的に投入されている生産要素の価格が上昇する一方で、そうでない生産要素の価格は低下するというものであった。 このストルパー=サミュエルソン定理は、最近では先進国内の格差拡大の説明として使われることが多い。 代表されるのがノーベル経済学賞受賞者であるクルーグマンの議論だ(Krugman(2008) "Trade and Wages, Reconsidered")。 クルーグマンは、中国をはじめとする新興国との貿易の拡大が、米国内における労働分配率の低下をもたらし、労働者と資家の所得格差の拡大をもたらしていると主張する。 新興国から米国が輸入している製品は労働集約財が中心であり、新興国からの輸入の増加による労働集約財価格の低下は、ストルパー=サミュエルソン定理を考えると労働賃金の低下と資レンタ

    2010-12-23 - 大川研究室Blog ストルパー=サミュエルソン定理と先進国内の格差問題
    Cru
    Cru 2011/01/02
    労働者の購買力低下で何が起きるか?
  • 研究していることと信じていること - himaginary’s diary

    と題したブログエントリをRoweが書いている(原題は「What we research, and what we believe」)。 以下はその拙訳。 あなたが理論Xを信じているものとしよう。あなたは理論Xの研究をしたいと考えている。ところが、理論Xに関する興味深いアイディアはすべて研究し尽くされている。あなたは理論Xについて言うべき興味深く新しいことを何も思いつくことができない。あるいは、理論Xには何か未解決の取り組むべき問題があるのかもしれない。だが、あなたはそれに取り組むべき方法をまったく思いつくことができない。 そこへ理論Yが突然登場する。理論Yは新しく、あなたの持っている技術で研究できる未開拓の分野が多く存在する。あなたは理論Yを信じていないが、あなたが研究することによって理論Yに有益な貢献ができる。 さて、あなたはどうすべきか? もしあなたが野心ある経済学者、特に、学位論文の

    研究していることと信じていること - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2010/12/12
  • 「ミクロ的基礎付け」を物理にたとえると・・・ - 最尤日記

    マクロ経済学のミクロ経済的基礎付け:フォーリー=シドラウスキによる試み(id:himaginary) すべての商品の市場があらゆる条件下のあらゆる将来時点において存在するという仮定の下で、マクロ経済の現実を単純な集計値で表すことができた。しかし、結果として描き出されたマクロ経済の現実には、幾つか問題となる特徴があった。例えば、競争的一般均衡は効率的なものなので、稼動すれば費用を賄えるだけの生産性を持つ資源が活用されないという状況とは相容れなかった。これでは、失業率や工場や設備の稼働率が大きく変動するという通常良く見られる現象が説明できない。 あー、そうか。近年マクロ経済学の論文では同時にミクロ的な基礎付けをすることを要求されているらしいのだけど、それはそう言う理由から始まったのか。 つまり、間違っているかも知れないけど、物理にたとえると、熱力学や平衡状態の統計力学では粘性や散逸なんかを扱う

    「ミクロ的基礎付け」を物理にたとえると・・・ - 最尤日記
  • データ量も万能薬ならず - himaginary’s diary

    昨日のエントリに対し、マクロ経済学の観測の問題はデータ量を増やすことにより解決するのではないか、というコメントを頂いた。経済学においてデータ量の不足に悩まなくて済む分野としては、ファイナンスが挙げられる。実は、フォーリー論文では、昨日の引用部の直後で、まさにそのファイナンス研究について論じている。そこで、今日はその部分を紹介してみる。 The problems of financial economics are somewhat different. For one thing, there is a lot of data available on financial transactions. Financial economic research is dominated more by “financial engineering” than by the demands of

    データ量も万能薬ならず - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2010/11/10
    "均衡とは程遠いシステム" ―――だよねー。進化学もダーウィンの洞察に比べれば、その後の時期には「知識が少なく」なっていた時代があった気がする。突然変異説とか
  • 計量経済学は不幸な星の下に生まれた - himaginary’s diary

    引き続きフォーリー論文から、今日は計量経済学に関する記述を引用してみる。 The role of empirical verification in the mathematized economics of the Samuelson era was supposed to be played by econometrics, a field, curiously enough, in which Samuelson himself rarely, if ever, worked. With some economic data traditional statistical methods work very well. I remember Richard Ruggles showing a slide of what appeared to be a perfect bell cu

    計量経済学は不幸な星の下に生まれた - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2010/11/09
    オーバーフィッティングに無関心でいられるというのは現実世界からのフィードバックがないというか、そもそも検証不能(予言能力無し)と考えられてるという事なんだろね。データが少なければ過去事例には簡単に適合
  • インフレと失業の間の厳然たる謎めいたトレードオフ関係 - himaginary’s diary

    12日のエントリでカール・スミスの経済モデル論を紹介したが、そこでスミスは表題のマンキューの2000年の小論にリンクしている(原題は「The Inexorable and Mysterious Tradeoff Between Inflation and Unemployment」)。 その小論でマンキューは、自らの教科書で示した経済学の十大原理の10番目=「社会は、インフレと失業率の短期的なトレードオフに直面している」について論じている。 以下はその簡単なまとめ*1。 この原理は、十大原理の中で最も論争の的になり、1990年代後半の低インフレ率と高成長率の並存という経験に照らして修正すべきではないか、という人もいた。しかし、このトレードオフ関係の存在を認めること無しに、景気循環や短期の金融政策の効果を理解することはできない。その意味で、この関係は「厳然たる」ものである。 一方で、現代の経

    インフレと失業の間の厳然たる謎めいたトレードオフ関係 - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2010/10/31
    リーマンショック直後、現実に起きたのは価格の引き下げではなくドラスティックな生産調整。特に欧州。名目価格の硬直性ゆえ? ショックにおける賃金その他コストの硬直性って片栗粉のダイラタンシーみたいなものか
  • 名目賃金の下方硬直性による失業は自発的失業か? - himaginary’s diary

    今回の非自発的失業の話に関連してネットを渉猟していたら、今月初めにロバート・ワルドマンとスコット・サムナーが、やはり非自発的失業を巡ってやりあっていたことに気付いた*1。 まず、ワルドマンが非自発的失業を説明するに当たり、一般理論の第二章第二節冒頭の以下の記述を引用した*2 *3。 現行の賃金のもとで人びとが欲しいだけの仕事を見つけることなど殆ど不可能なのが現実なのに、「摩擦的失業」と「自発的失業」の二つの分類に全ての失業が含まれるなどということが真実だろうか。というのは、需要さえあれば、普通は当然現行の名目賃金のもとでももっと沢山の仕事があるはずだからである。古典派はこの現象を第二の公理と合わせるために、現行の名目賃金で働く意欲のある労働者が全員雇われる前にその賃金での仕事の需要が満たされてしまうことがあるとしても、労働者たちはそれ以下の賃金では働かないという公然あるいは暗黙の了解がある

    名目賃金の下方硬直性による失業は自発的失業か? - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2010/10/27
    賃金の下方硬直性と支出抑制のもとで供給過剰が続いてれば非自発的失業と。で、ほっとけば長期的には縮小均衡? 新古典派的には大間違いな論考っぽい。現実はどうあれ(笑)
  • ケインズから現代経済学へのメッセージ? - himaginary’s diary

    先般話題になった非自発的失業を巡る齊藤誠氏と飯田泰之氏の論争であるが、そもそも非自発的失業の概念を持ち込んだケインズの一般理論を紐解いてみると、恰もこうした論争を予期していたような記述があることに気付いた。 ただ、この一般理論の原文はここやここなどで公開されているものの、日語版はあくまでも書籍ベースしかないので、引き写すのが面倒だな…、と思ってぐぐってみると、自身で序論を訳されている方がおられることを知った(こちらのTogetterも参照)。 以下では、そのtomokazutomokaz氏の訳から、ケインズが古典派理論を皮肉った箇所をピックアップしてみる。 第二章第四節(最終段落) しかしながら、もし古典派理論が完全雇用状態にしか適用できないものなら、仮に「非自発的失業」が存在するとして(誰がそれを否定するだろうか)、この失業問題にこの理論を適用するのは明らかに間違っている。古典派の学者

    ケインズから現代経済学へのメッセージ? - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2010/10/25
    確かに「ユークリッド幾何学」に拘泥してるような違和感。"この食い違いは一般人の目には明らかとなり"...構造改革という名前の清算主義がいまだに受ける日本の世論…
  • トレーニング・デイ - himaginary’s diary

    最近持ち上がった齊藤誠氏と飯田泰之氏の論争(というほどのものでも無いかも知れないが)を興味深く拝見したが、非自発的失業に関する齊藤氏の発言 実は、経済学研究の先端で厳格なトレーニングを受けた研究者は、「非自発的失業」や「自発的失業」という言葉をほとんど使わない。 を読んで、吉川洋氏が以下の著書で報告したルーカスの発言を思い出した。 ケインズ―時代と経済学 (ちくま新書) 作者: 吉川洋出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1995/06/01メディア: 新書購入: 12人 クリック: 297回この商品を含むブログ (23件) を見る 少し長くなるが、その発言を報告した部分の後の吉川氏の現代経済学への評価も含め、以下に引用しておく。 一九七七年私はイェール大学の大学院生だった。イェール大学はアメリカ・ケインジアンの総帥ともいえるトービンの影響下に、当時米国でケインズ経済学が生き残っているほと

    Cru
    Cru 2010/10/22
    じゃあ“非自発的投資”でおk? ――どうも「常に均衡」ってのが判らんのだけど、常に均衡していても景気振動を起こせるモデルってどんなんだろ?フォワードルッキングってのは均衡していない系の振動を抑える制御
  • モデル戦争 - himaginary’s diary

    昨日や10/9のエントリで触れたModeled Behaviorのカール・スミスによる現在の経済学モデルの分類*1を、以下に簡単に紹介してみる。 リアルビジネスサイクル理論 ケイシー・マリガンはこのグループに属すると思われる。あと多分コクランとファーマも実質的にここに入るのではないか。 このグループの主張では、市場は常に均衡し、政府支出は常に民間消費をクラウドアウトし、財政赤字の増加は常に投資と経済成長の低下をもたらす。 このグループの考えでは、不況とは、人々が様々な理由で働かないという決断を下した、という現象である。その理由とは、生産性ショックかも知れないし、政府によって労働意欲が削がれたためかも知れない。 参考文献。 再計算理論 アーノルド・クリングのいわばネオ・オーストリア学派的な見方。 公式のモデルは無い。ひょっとすると彼らは公式のモデルの定式化を敢えて避けているのかもしれない。

    モデル戦争 - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2010/10/12
    "軽くて不規則な形をした物体を水中で銃から発射した場合"に役に立たなくとも、ニュートン力学は正しく水中での物体の動きを説明するはずだから理論に従って政策をたてろとか言ってるような:リアルビジネスサイクル
  • クルーグマンは隠れEMH信者? - himaginary’s diary

    スコット・サムナーが以下のように書いている。 Think about all his recent posts mocking the conservative fear that big deficits will lead to higher interest rates. What evidence does Krugman use? He cites the low and falling 10 year bond yields. In other posts he has used TIPS spreads to explain why inflation is the last thing we should be worried about. Now flash back to March 2009, when Krugman warned that $780 billion

    クルーグマンは隠れEMH信者? - himaginary’s diary
    Cru
    Cru 2010/07/09
    "プロの裁定取引の活動のかなりの部分が、債券市場や外国為替市場といった数種類の市場に集中"