中東産油国のカタールが2005年から凍結していたペルシャ湾の大型天然ガス田の開発を再開する。カタールは1990年代に液化天然ガス(LNG)の輸出を始めて10年あまりで世界最大の生産国に躍り出た。LNGは国家成長の原動力だ。12年の眠りから目覚めたガスの巨人が放つ新たな一手に、世界最大のLNG消費国である日本も無関心でいられない。LNGの生産プラントは縦に長い形状から、列車になぞらえて「トレイン
[ドバイ 5日 ロイター] - サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンは5日、テロリズムを支援しているとしてカタールと国交を断絶した。 トランプ米大統領の中東訪問が今回の断交につながったとの見方が出ており、同氏の中東訪問から2週間あまりで、新たな傷口が開いた格好となる。 カタールは長らく中東地域の紛争の仲介者の役割を果たしてきたが、エジプトのほか湾岸主要国はこれまでもカタールがイスラム組織「ムスリム同胞団」などを支援しているとして非難。今後、カタールがムスリム同胞団や、域内でサウジと対立するイランを支持しているとの非難が強まることになる。 4カ国の協調断交に続き、イエメン、モルジブ、およびリビア東部を拠点とする世俗主義勢力もカタールと断交した。 カタール政府は他国に干渉しているとの批判を否定。同国の外務省は「断交は「不当で、事実無根の主張や疑いに基づいている」との
2017湾岸・アラビア半島地域バハレーンGCCアラブ首長国連邦エジプトサウジアラビアカタル 公開日:2017/05/25 カタルのタミーム首長が行ったとされる演説を巡り、同国とサウジアラビア、UAE、バハレーン、エジプトとの間で紛糾が発生している。5月23日朝、タミーム首長はシャマル兵役訓練所の卒業式に出席した。同日、カタル国営通信(QNA)は、卒業式でタミーム首長が演説を行い、カタルがテロを支援していると不当な批判を受けているものの、「ムスリム同胞団をテロ組織に分類したり、ハマースやヒズブッラーの抵抗運動としての役割を否定したりしている」ため批判は不適切だと述べたほか、「エジプト、UAE、バハレーンは反カタルの立場を見直すべきである」と主張したと報じた。また、「イランは地域およびイスラームにおいて無視できない力を持っており、カタルは米国、イランの双方と同時に強い関係を築くことに成功してい
アラブ4国のカタールとの断交 2017年06月05日 14:48 カタールサウジアラビア カタールとほかのGCC諸国、特にサウディ、バハレン、UAEとエジプトとの関係が悪化していることは、これまで何度も報告してきましたが、ついにこれら4国はカタールとの外交関係の断絶を発表しました。 時系列的には、バハレンが先頭を切って断交を発表し、これにサウディが続き、エジプトが続き、UAEが続いたことになっていますが、こんな重要なことをバハレンが主導する(できる)はずはなく、おそらくはサウディかなという気もしますが、何しろ具体的に何が問題で、具体的にどの問題をきっかけにここまで来たのかが皆目わからないので、誰が中心となって、カタールと断交することになったのかも不明です。 これを報じるal qods al arabi netとal jazeera net は、断交の理由について特に説明していませんが、al
【AFP=時事】(更新)サウジアラビアとエジプト、バーレーン、アラブ首長国連邦(UAE)は5日、カタールとの国交を断絶すると発表した。湾岸(Gulf)諸国間では、カタールがテロリズムに資金援助しているとの非難をめぐって緊張が高まっていた。 【写真10枚】カタールの光と影 国営サウジ通信(SPA)によると、サウジアラビア政府は「テロリズムと過激主義の危険から国の治安を守る」ため、カタールとの外交関係を断ち国境を閉鎖する。陸・海・空の全ての玄関口も閉ざすという。 エジプト外務省は、カタール政府が「テロリズムを支援している」と批判。エジプト国内の港湾と空港へのカタール国籍の船や航空機のアクセスを拒否する方針を明らかにした。 一方、バーレーン通信(BNA)は、カタール政府が「バーレーンの治安と安定を揺るがし、内政干渉を行う」と主張したため国交を断絶したと報じている。 イエメンの内戦に介入し
トランプ米大統領は先の外遊で、サウジを訪れていた。サウジとUAEは中東におけるイランの影響力に対抗するため手を組み、潜在的リスクの排除を目指している。両国はカタールに対し、ムスリム同胞団やハマスなどイスラム過激派組織への支援をやめるよう圧力を加えている。 湾岸専門家でナンヤン理工大学(シンガポール)上級研究員のジェームズ・ドーシー氏は、「サウジとUAEの取り組みは5日、バーレーンとエジプトと共に、カタールとの外交関係断絶へと突き進んだ」と指摘。「2014年の湾岸諸国による失敗した同様の動きを想起させるが、今回はハードルがはるかに高い」と分析した。 ロンドンICEの北海ブレントは一時1.6%高の1バレル=50.74ドルを付けた後、上げ幅を縮小し、シンガポール時間午前11時58分(日本時間午後0時58分)現在、1.1%高で推移している。これまでも世界最大の原油輸出国であるサウジとイランの緊張が
[ドーハ 23日 ロイター] - 中国海軍の戦艦が、2010年以来6年ぶりに、湾岸アラブ諸国を巡る航行を始めた。中国政府には、国際社会での役割を高めたいとの狙いがあるとみられる。 国営中央テレビ(CCTV)によると、誘導ミサイル駆逐艦を含む中国船3隻は、サウジアラビアの港ジッダに寄港した後、カタールの首都ドーハに21日到着した。 中国海軍は定期的に世界を巡航し、国際的な海賊対処活動の一環として、イエメンやソマリア沖でパトロールを実施している。だが、米英両国が海軍基地を持つ湾岸アラブ諸国への訪問は珍しい。 中国海軍は、2014年に初めてイランを訪問し、イランとの合同演習に参加した。 中国は、中東の外交問題に関しては国連安全保障理事会の他の4つの常任理事国(米英仏露)に任せる傾向にあったが、シリアやイエメンでの紛争解決などへの関与を強める姿勢を示している。
2017湾岸・アラビア半島地域イランサウジアラビア 公開日:2017/01/18 トランプが米国大統領に就任する1月20日を前に、湾岸地域からトランプ政権発足に対する反応が続いている。 1月15日、イランのアラーグチー副外相は、「米国との核交渉は既に終了しており、核問題について米国とこれ以上協議することはない」と述べ、トランプ自身やトランプ政権の次期幹部らが主張している核問題の「再交渉」の可能性について否定した。また、1月17日にはロウハーニー大統領が、「(トランプの核合意に対する否定的な発言は)スローガンのようなものであり、実質的には何も起きないだろう」との見解を示した。 他方、1月16日、サウジアラビアのジュベイル外相は、「トランプ政権が世界における米国の役割を取り戻そうとしていることを歓迎する」と述べ、「(トランプ政権が)「イスラーム国」(IS)を打倒し、イランを封じ込めようとしてい
アレッポ情勢(国際的な動き) 2016年12月08日 20:09 シリアロシア 東アレッポでは政府軍がますますその制圧地域を広げている模様ですが(ロシア国防省によれば、東アレッポの70%を制圧した由)、東アレッポをめぐる国際的な動きも、現t情勢と競争するかのように、益々熱を帯びて?きています。 ・ロシアのinterfax は、ロシア外務次官補が、ロシアと米国はアレッポに関し、合意間近であると語った由。 彼は更に過去数日間で、米国とロシアの間で多くの書類がやり取りされたと語ったが、ロシア政府によれば、反政府軍の東アレッポからの撤収問題がまだ残っている由。 さらにケリー長官とロシア外相は8日ドイツのハンブルグで、再度会談する由。彼らの7日の会談では進展はなかった由(この点は報告済み) ・他方、米国務省報道官は、米、独、仏、カタールの外相が、アレッポでの流血を止めるために、今週パリで協議すると発
シリアに関する2の会合 2016年10月13日 10:30 シリアアメリカの外交政策 シリアについてはアレッポの停戦が崩壊し、ロシア機と政府軍機の猛烈な空爆がうづいている中で、米国はロシアとの交渉を中止し、軍事的な選択肢を検討中と伝えられていましたが、米国はやはりロシアとの対話を選択したようです。 そもそも、シリア政府が化学兵器を使ったときにさえ、それまでのオバマの強硬発言にもかかわらず、軍事介入しなかった米国に、この期に及んで、何らかの有効な軍事的選択肢があるとも思われませんでしたが、予測通り、取りあえずは対話という選択をしたものでしょう。 おそらく賢明な選択であったかと思いますが、他方やむを得ない選択との面も強いように思われ、これでシリア問題が政治的な解決に向かうと思われませんが、取りあえずアラビア語の報道から ・ケリーとラブロフは15ひ日(土)スイスのローザンヌで、シリア問題について
安保理審議の余波(サウディ、カタールのエジプト批判) 2016年10月09日 15:19 エジプトシリア 安保理での仏決議案、ロシア決議案に対する各国の投票振りは、朝方お伝えしたところですが、エジプトがロシア案を支持した4国の中に入ったことについて、早速国連のサウディ代表及びカタール代表が、厳しくこれを批判(というよりは非難に近いか?)したとのことです。 al jazeera net は、サウディ常駐代表が、エジプトの立場は悲しむべきことで、マレイシア及びマリの方が、アラブを代表するエジプトよりもアラブのコンセンサスに近いというのは実に悲しむべきことだと語ったと報じています。 カタールもエジプトの投票態度を遺憾だとして、両国を含む10か国(国名は不明)はさっそく安保理に対して、シリア問題に対する責任に関する抗議書簡を発出すると語った由 なお、同放送の特派員は、エジプト代表は事前にシリア代表
■トルコ:トルコのクーデターに対するアラブ世界と世界各国の奇妙な態度(1) 【社説】 トルコで軍事クーデターが起こったという報道は、先週の土曜日(16日)の朝、シリアの政府系メディアに大きな歓喜をもたらした。またエジプトや、湾岸のアラブ諸国の資本の衛星チャンネルにおいても同様のことが起こった。しかし、トルコの政権側の態度とレジェップ・タイップ・エルドアン大統領の悪意のこもった喜びがSNS上で明らかになると、エジプトやシリアや湾岸のアラブ諸国の祝賀は、エルドアンとムスリム同胞団への罵倒へと変わった。シリアではクーデターの成功を見越して祝砲が放たれた。 そのような状況の一方で、対照的に、一部のアラブ諸国は初めから公式政府への支持を宣言していた。それらの国とは、厳密に言うとモロッコとスーダン、そしてカタールである。他方で、多くの国はトルコの政権への支持とエルドアンのクーデターに対する勝利への祝福
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