【パリ】仏大統領候補マリーヌ・ルペン氏が党首を務める極右政党国民連合は、米国が制裁対象に指定しているロシアの軍事会社に対し、1200万ユーロ(約16億7000万円)の返済を開始した。ロシアとフランスの政府資料によると、これは同党がロシアの銀行から受けた融資の返済を先延ばしするための債務再編の一環だ。 資料によると、中東やアフリカ、アジア向けにロシア製軍用機や部品の供給を手掛けるアビアザプチャストは、モスクワに拠点を置くファースト・チェコ・ロシア銀行が破たんした後の2016年に同行から940万ユーロの融資を引き継いだ。アビアザプチャストの報告書を見ると、同社は融資業務は手掛けておらず、この融資引き継ぎに関する記載もない。 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した契約書のコピーによると、国民連合とアビアザプチャストは20年6月、元利金1200万ユーロを4回に分けて28年までに支払う
「NATO軍事機構を離脱」 ルペン氏が提唱―仏大統領選 2022年04月14日07時42分 13日、パリで記者会見する仏極右政党「国民連合(RN)」のルペン氏(AFP時事) 【パリ時事】フランス大統領選の決選投票でマクロン大統領と2度目の対決に臨む極右政党「国民連合(RN)」のルペン候補は13日、記者会見し、大統領に就任すれば「北大西洋条約機構(NATO)の統合軍事機構から離脱したい」と述べた。その上で、ウクライナ戦争が終結したらNATOとロシアは「戦略的和解」に至るべきだと主張した。 マクロン、ルペン氏決選へ 前回の対決再現―仏大統領選 フランスでは、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ルペン氏とロシアのプーチン大統領との交遊を問題視する声が高まっている。ルペン氏は会見で、ロシアとNATOの関係改善は「フランスと欧州の利益だ」と強調。ロシアとの協調はフランスの国益だと正当化することで、批判
仏パリで記者会見したフランスの極右政党「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン党首(2022年4月13日撮影)。(c)Emmanuel DUNAND / AFP 【4月14日 AFP】フランス大統領選で現職エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)氏との決選投票に進んだ極右政党「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首は13日、自身が当選すれば北大西洋条約機構(NATO)とロシアの関係強化を支援すると述べた。 今月10日の第1回投票で2位となったルペン氏は、24日の決選投票でマクロン氏と対決する予定。最新の世論調査では、マクロン氏が僅差ながらリードしている。 ロシアによるウクライナ侵攻を受け、選挙戦では外交政策が重要な争点となった。マクロン氏は、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との関係が近すぎるとして、ルペン氏を
The British National Party is taking part in a week-long conference in Japan organised by Nippon Issuikai, an extreme-right group that denies Japanese wartime atrocities. Adam Walker, the BNP's staff manager, is in Tokyo along with 20 MEPs and members of the Alliance of European National Movements, the "europarty" that brings together far-right parties from across Europe. Walker arrived in Tokyo t
Four years later, the bank has gone bust. The owner is facing a warrant for his arrest. Former Russian military officers are demanding money. And the party’s treasurer is sending off some $165,000 every few months to a woman in Moscow, unsure of where the payments ultimately will go. The money failed to deliver Le Pen the French presidency in last year’s election, denying the Kremlin a powerful al
フランス大統領選で決選に進出した右翼政党「国民戦線」党首マリーヌ・ルペンの背景を探る短期集中連載。第1回「成り上がり政治ファミリーの系譜」(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51596)と第2回「一家を襲ったテロ」(http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51599)では、その父である初代党首ジャン=マリー・ルペンの人生を追った。最終回となる今回は、いよいよ2代目党首のマリーヌ本人の軌跡に迫っていく。 家族が政治に口を出す国 フランスで、ファーストレディーにあたる大統領夫人は、何ら公式な地位を与えられていない存在である。 エリゼ宮(大統領府)も「その役割はいかなる文書でも言及されていない」と明言する。大統領夫人としての予算も認められておらず、夫人は公金に手をつけないのが慣習だ。 唯一の例外は刑事訴訟法の記載で、勾留された
→第1回「成り上がり政治ファミリーの系譜」はこちら gendai.ismedia.jp/articles/-/51596 ルペン一家を狙ったテロ 国民戦線の内部は最初から、「新秩序」の若い武闘派と、大衆迎合的なルペン周辺の一群とにわかれていた。 しかし、「新秩序」は左翼団体や警察と市街戦を繰り広げた結果、翌1973年に解散を命じられ、大きく力をそがれた。これを機に、ルペンは次第に党内での主導権を確立した。 1974年、ルペンは初めて大統領選に立候補した。得票は19万票あまり、有効投票の0.75%に過ぎなかった。大統領には中道のヴァレリー・ジスカール=デスタンが選ばれた。 ジスカール=デスタン政権時代はルペンと国民戦線にとって、次の飛躍を準備する期間となった。この間、1976年に起きた二つの出来事で、ルペン一家の生活は変化し、大きく揺れた。 一つは、早世した富豪の支持者の遺産と、富豪が所有し
政治一家の源流 4月23日のフランス大統領選第1回投票で、右翼「国民戦線」の候補マリーヌ・ルペンが決選進出を決めた。 中道左派候補のエマニュエル・マクロンに次いで2位の得票で、当初予想されたトップとはならず、やや失速気味だと評される。 ただ、移民排斥や欧州連合(EU)離脱を公言する候補にこれほどの支持が集まったのは、それだけで衝撃的でもある。 5月7日の決選投票でもし大統領に選ばれたら、フランスのみならず世界にとって大きな懸念材料となるだろう。米国のトランプ、ロシアのプーチンといったポピュリズム権威主義指導者と結託し、国際秩序を乱す流れをつくる恐れが拭えない。 * * * マリーヌ・ルペンをここまで押し上げた要因は、一つではない。 近年、労働者や農民らグローバル化に乗り遅れた人々の不満や不安を吸収するようになったのは一因だ。テロやイスラム主義の脅威に対して最も強硬な姿勢を示す点が評価された
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