2回目の米朝首脳会談が何の成果なく終わったという便りが北朝鮮住民の間で急速に広まっていると米国のラジオ・フリー・アジア(RFA)が4日(現地時間)、報じた。 この日、平安北道(ピョンアンブクド)のある消息筋はRFAを通じて「中国と隣り合わている新義州(シンウィジュ)などの国境地域では越南(ベトナム)で行われた2回目の朝米(米朝)首脳会談が完全に失敗に終わったという便りがいつのまにか広まっている」とし「われわれ〔金正恩(キム・ジョンウン)〕が核を放棄して米国に経済制裁を解いてほしいと要求したが、米国大統領が断ったせいで、何の合意も成果もなく会談が終わったという便りが急速に広まっている」と伝えた。 続いて「密輸人の口を通じて朝米首脳会談失敗の便りが非常に詳しく伝播している」とし「住民たちが不思議に思っているのは、今回の会談で最高尊厳が寧辺(ヨンビョン)核施設まで差し出すと言ったのに、なぜ米国大
北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)生産関連核心施設、平壌(ピョンヤン)山陰洞ミサイル総合研究団地で、ミサイル開発に関連する特異な動向が確認されたと、徐薫(ソ・フン)国家情報院長が明らかにした。 野党側の情報委員によると、徐院長は5日の国会情報委員会の懇談会で「山陰洞ミサイル研究団地で物資運送用車両の活動が確認され、関連動向を鋭意注視している。事実上ミサイルに関連する活動をしているとみている」と明らかにしたという。平壌山陰洞研究団地は米本土を打撃できるICBM級「火星15」などICBM2基を生産した核心軍事施設。 北朝鮮の山陰洞の動きが先月28日のハノイ米朝首脳会談決裂後に始まったのか、それ以前から始まっていたのかは明らかでない。しかし国家情報院が報告で「鋭意注視中」と明らかにしただけに現在進行中であるのは確実とみられる。 韓国国防安保フォーラムのシン・ジョンウ事務局長は「山陰洞研究団地
韓国の情報機関、国家情報院(NIS)は、北朝鮮が解体した東倉里のミサイル発射施設の一部を修復している兆候を検知した。聯合ニュースが報じた。写真は3月2日時点の東倉里ミサイル発射施設を撮影した衛星写真 REUTERS 韓国の情報機関、国家情報院(NIS)は、北朝鮮が昨年解体を開始した東倉里のミサイル発射施設の一部に復旧の兆候があることを確認した。聯合ニュースが5日報じた。 聯合ニュースがNISから説明を受けた議員の情報として伝えたところによると、北朝鮮は東倉里のミサイル発射施設の屋根とドアを修復している。 施設復旧の兆候が検知された時期については報じていない。 トランプ米大統領は昨年6月の米朝首脳会談後の記者会見で、北朝鮮が主要なミサイルエンジンの実験施設を間もなく解体すると確約したと説明した。 トランプ氏はどの施設か特定しなかったが、米高官はその後ロイターに対して、東倉里にある西海衛星発射
アメリカのトランプ大統領は北朝鮮のミサイル発射場で施設を建て直す動きを研究グループが確認したことについて、「分析結果が事実ならば、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長に失望する」と述べました。 トランプ大統領は6日、ホワイトハウスで記者団に対し、「分析はまだ初期段階のものだが、もしその動きが事実ならば、私はキム委員長にとても、とても失望することになるだろう。そうならないことを願っており、見守っていきたい」と述べました。 アメリカは北朝鮮に対し、今回、動きが確認されたミサイル発射場も含めた施設の廃棄を求めていますが、先週、ベトナムで行われた2回目の米朝首脳会談では、北朝鮮がニョンビョン(寧辺)にある核施設の廃棄を条件に制裁の解除を求め合意に至りませんでした。 トランプ大統領は北朝鮮との交渉を継続する方針ですが、政権高官は制裁強化の可能性にも言及しており、研究グループが北朝鮮側で確認した
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)氏が1月初めに中国を訪問した際、習近平国家主席が「非核化からしなければならない」と述べていたと、韓国日報ウェブ版が2月27日に報じた。北京特派員が朝中首脳会談録の抜粋を入手したとしている。 【関連動画を見る】 まるで教師と生徒 金正恩氏訪中時の「屈辱のメモ取り場面」 中国では反復放送 北の放送ではカット 韓国日報の報道が事実だとすれば、トランプ米大統領との会談を前に訪中して支援を要請する金正恩氏に対し、中国が非核化を迫っていたことになる。 韓国日報が入手したという朝中首脳の発言抜粋録によると、金正恩氏は「我われは非核化のために多くの努力をしてきた。しかし、米国はむしろ制裁を強化している」と、米国に対する不満を吐き出し、「制裁解除が難しいのなら、米国が我われに何をしてくれるのか疑問だ。米国がもっと進展した姿勢を見せなければならない」とも述べたという。 さらに
IAEA=国際原子力機関の定例の理事会がオーストリアで始まり、天野之弥事務局長は、北朝鮮が2回目の米朝首脳会談と同じ時期に、ニョンビョン(寧辺)にある核施設で活動を続けていた兆候があると指摘しました。 この中で天野事務局長は、ニョンビョンにある核施設で、2月末の時点で、軽水炉の建設に関わる動きと、ウラン濃縮施設の稼働を示す兆候が確認されたと指摘しました。 その一方で、黒鉛減速型の実験用原子炉が去年12月以降、稼働している兆候はなく、使用済み核燃料の再処理を示す動きもなかったと述べました。 天野事務局長は「何を目的とした活動かはわからない」としていますが、北朝鮮が2回目の米朝首脳会談と同じ時期に、核関連施設での活動を続けていたことになります。 一方、天野事務局長は演説後の記者会見で、米朝首脳会談の結果について触れ、「いずれは合意に至ると期待したい」と述べたうえで、米朝の合意に基づく北朝鮮の査
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が4日、国家安全保障会議(NSC)全体会議で「寧辺(ヨンビョン)核施設廃棄は不可逆的な段階」と話したことをめぐり、一部欧米の報道機関は「北朝鮮の提案を擁護する発言をした」と解釈した。韓国政府の立場が韓米同盟を悪化させるおそれがあるという指摘だ。 米ブルームバーグ通信は4日(現地時間)付けの記事で「文大統領が北朝鮮の核(廃棄)提案を称賛し、トランプ大統領と対立した」という見出しの記事を出した。 ブルームバーグ通信は記事で「文大統領が北朝鮮の寧辺核廃棄提案を核兵器プログラム廃棄の不可逆的な段階だとし、称賛した」と話した。また「文大統領は第2回米朝首脳会談で双方が『部分的な』経済制裁解除を議論したと話した」とし、「北朝鮮側の主張を支持した」とした。 第2回米朝首脳会談で「寧辺核廃棄」を主張した北朝鮮と、更に「+α」を要求した米国の立場の中で文大統領は北朝鮮の肩を持っ
2019年2月27日に始まった第2回米朝首脳会談の冒頭で米大統領のドナルド・トランプは、「これまで私たちは前進してきた。最大の成果は良好な関係だ」と語った。北朝鮮の最高指導者である国務委員会委員長の金正恩(キム・ジョンウン)も「皆が喜ぶ立派な結果を出せると確信しており、そうなるように最善を尽くす」と語っていた。 しかし、この会談は成果なく物別れとなった。28日の拡大会議の後に予定されていたワーキング・ランチや合意文書署名式はキャンセルになった。その後、ホワイトハウスは米朝が合意に至らなかったことを発表した。予定よりも早くホテルに帰ったトランプは記者会見で、「お互いに隔たりがあった」と結ぶことになった。 もちろん、これで米朝関係が終わったわけではない。仕切り直しではあるが、実務者協議は始まるであろう。ただし、これから多少の前進があったとしても、やはり大きな合意は期待できない。 想定内であった
ベトナム・ハノイのホテル「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ」で始まったドナルド・トランプ米大統領(右)と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長(左)による2日目の米朝首脳会談(2019年2月28日撮影)。(c)SAUL LOEB / AFP〔AFPBB News〕 会談の細かなスケジュールは事前には明らかにされず、ほとんどの場合、米国政府によって直前に発表された。まず、両者は2月27日の夕方に、会談会場となるホテル「ソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ」で短時間の二者だけの会談を行い、その後、側近2名ずつを加えて晩餐会を行った。交渉の本番となる公式会談は翌28日に予定されていた。 27日夜になってホワイトハウスが、28日のスケジュールを発表した。「午前中に公式会談を行った後、午後2時から合意文書の署名式を行い、その後、午後3時50分からトランプ大統領の投宿先
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