駅前演説は「ゲリラライブ」 「政治家を信じるな」 問われる本気度 「永田町の非常識」を連発しながら政権との対決姿勢を表現し、しばしば、行き過ぎて叱られる。俳優から政治家に転じて5年、参院議員・山本太郎は国会でいまも異質な存在であり続けている。数が物言う政治の世界で、「一匹おおかみ」的生き方は、何をもたらすのか。(朝日新聞政治部記者・河合達郎) 駅前演説は「ゲリラライブ」 9月14日午後6時。埼玉県朝霞市の朝霞台駅は、帰宅客を中心にごった返していた。山本はロータリーに横付けしたトラックの荷台に立ち、スポットライトをあびてマイクを握った。Tシャツ、ジャケット、ジーパンにスニーカー姿。国会議員の街頭演説というより、若手シンガーのゲリラライブのようだ。 「ぜひみなさん、政治に対しての苦言、提言、質問、何でも結構です。山本に直接ぶつけてください」。街頭演説は、いきなり聴衆から質問を受け付ける形で始ま