JR東海は14日、2027年としていたリニア中央新幹線の品川―名古屋間(286キロ)の完工時期を「27年以降」に変更すると決め、斉藤鉄夫国土交通相に認可申請した。JR東海の沢田尚夫・常務執行役員はこの日、記者会見で「現時点で開業時期は見通せない」とした。27年を目指すとした開業は事実上、延期されるとみられる。
栃木県宇都宮市は1月25日、2022年3月の開業を目指してJR宇都宮駅東口から本田技研北門(同県芳賀町)まで14.6kmの整備を進めている「芳賀・宇都宮LRT」について、開業時期が1年程度遅れるとともに、事業費が226億円増額する見通しだと発表した。 鉄道の新線整備をめぐっては、北陸新幹線金沢―敦賀間の開業時期が当初予定の2023年春から1年程度遅れる見込みとなり、あわせて事業費の上振れが明らかになったことも記憶に新しい。 なぜ、鉄道の新路線整備は遅れてしまうのだろうか。 宇都宮LRTは「用地取得」が要因 新線の開業までには計画決定、鉄道事業法に基づく許可申請や環境アセスメントなどの各種手続き、用地取得、工事発注、工事といったさまざまなステップがある。工事は複数の工区に分けて同時並行で進められるが、鉄道は1本の線であるから、1カ所でも工事が完了しなければ開業することはできない。つまりいずれ
近鉄の母体となった「大阪電気軌道」はかつて、現在の大阪府大東市などを経由して梅田に至る「四條畷線」建設を計画していました。その未成線は現在、巨大な幹線道路に生まれ変わっています。どのような計画だったのでしょうか。 「奈良~梅田」各所に残る痕跡 幹線道路まるごと未成線? 大阪市城東区の今福地区を南北に貫く城北運河(城北川)に架かる「大喜橋」。幹線道路から外れた住宅街の中にあり、小中学生の登下校で賑わう橋ですが、実はもともと、鉄道橋として計画されたものです。 橋の読みは「だいきばし」。鉄道で「だいき」といえば、大阪電気軌道(大軌)のこと。現在の近畿日本鉄道(近鉄)の前身です。大軌は1914年(大正3)年に現在の近鉄奈良線を開業したのを皮切りに、1941(昭和16)年の会社再編による消滅までに全長500kmにも及ぶ鉄道路線網を開業させました。 そのなかには、現在の奈良線石切駅の北側から分岐し、梅
流量予測「不適切」 平均値でのJR試算問題視 静岡県が見解【大井川とリニア】 リニア中央新幹線工事に伴う大井川の水問題を巡り、静岡県はこのほど、JR東海の上流域支流の流量推移予測に関する見解をホームページに掲載した。流量予測が月間や年間の平均値で試算していることを問題視。1日ごとの降雨でみると、沢の流量がゼロになる日があるとし「月平均流量で生物への影響を判断することは適切ではない」と指摘した。 トンネル掘削による沢の流量変化(県作成のイメージ図) 流量予測は静岡工区近くの沢5カ所を取り上げ、このほど開かれた県有識者会議の生物多様性専門部会でJRが提示した。着工後14年間、トンネルがある場合とない場合を試算し、月別、年別の流量予測の推移をグラフ化した。流量はトンネルなしの場合と比べれば減少するものの、ゼロの予測はしなかった。 県は、工事前は沢の位置よりも地下水位が高いため、雨の少ない冬季も含
【11月3日 AFP】ドイツ鉄道(Deutsche Bahn)は、鉄道工事予定地で保護対象生物の有無を確認するため「野生生物探知犬」を導入している。探知犬は、建設計画を迅速に進めるための手助けをしてくれる。 ドイツでは、建設予定地に保護の対象となっている生物がいないか調査することが法律で義務付けられている。 保護すべき生物がいれば、現地で保護、あるいは別の場所に保護区を用意しなければならない。工事開始後に保護すべき生物が見つかれば、工期の遅れや建設中止もあり得る。 調査員が現地を調べる従来の方法では1年ほどかかるプロセスが、探知犬を使えば2か月以内で終わるという。 映像は10月26日撮影。(c)AFP
京都市が特例で仁和寺門前にホテル建設を認めた事業者について、特例の撤回を求めた弁護士ら(4日午後、同市中京区) 世界遺産・仁和寺(京都市右京区)の門前で計画されているホテル建設を巡り、特例で誘致する「上質宿泊施設誘致制度」で選定された計画事業者「共立メンテナンス」(東京)が不当労働行為を行ったなどとして、京都の弁護士有志が4日までに、市に対して選定の撤回を求める申し入れ書を提出した。 共立メンテナンスは、仁和寺の門前で規制を上回る規模のホテル建設を計画し、4月に市から同制度の適用第1号に選定された。 一方で、同社は昨年4月、大阪府守口市から業務委託を受けた学童クラブ事業を巡り、労働組合との団交を拒否したとして、府労働委員会から不当労働行為と認定された。これを受けて京都市は、違反が是正されるまで同社の入札参加を2カ月以上停止している。 学童クラブ事業では、学童保育指導員10人が雇い止めされた
アルバニアのテペレナ近郊を流れるビヨサ川の写真を撮る観光客(2021年5月6日撮影)。(c)Gent SHKULLAKU / AFP 【6月7日 AFP】ギリシャとの国境にまたがるピンドス山脈(Pindus mountains)に源を発し、アルバニアの岩山地帯と平野を抜けて、きらめくアドリア海(Adriatic Sea)に流れ込むビヨサ川(Vjosa River)。その手付かずの景観はアルバニアの宝とされるが、今や脅威が差し迫っている。 活動家らはビヨサ川を、都市開発やダムなどによって人の手が加えられていない欧州最後の主要な「野生の川」と呼んでいる。川を守るために残された時間は少ないと判断し、自分たちの運動に米俳優レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)さんら著名な環境活動家を引き入れている。 目下の問題は、トルコとアルバニアの合弁企業が高さ50メートルの水力発電ダム
6月2日 米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が会長を務める原子力ベンチャーのテラパワーと電力会社パシフィコープは、米ワイオミング州にナトリウム冷却型の次世代原子炉第1号を建設する。2018年4月、フランスのパリで撮影(2021年 ロイター/Charles Platiau) [ワシントン 2日 ロイター] - 米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が会長を務める原子力ベンチャーのテラパワーと電力会社パシフィコープは、米ワイオミング州にナトリウム冷却型の次世代原子炉第1号を建設する。同州のマーク・ゴードン知事が2日、明らかにした。 ゲイツ氏は約15年前にテラパワーを立ち上げ、「ナトリウム」と呼ばれる次世代原子炉の開発を支援してきた。パシフィコ―プは著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイの傘下企業。今回建設されるナトリウム原子炉実証プラントの詳しい建設地は年末までに
ついに大きく動き出すJR東日本の「羽田空港アクセス線」。事業概要が示された「アクセス新線」と「東山手ルート」の運行形態や停車駅、運転本数は、どんなものになるのでしょうか。また、東京モノレールはどうなるのでしょうか。 「羽田空港アクセス線」の「東山手ルート」とは? 国土交通省が2021年1月20日(水)、JR東日本が申請していた「羽田空港アクセス線」事業を許可したと発表しました。 JR東日本は以下のルートを、「羽田空港アクセス線構想」として明らかにしています。 ・羽田空港新駅(仮称)~東京貨物ターミナル駅間の「アクセス新線」 ・東京貨物ターミナル駅と東京駅方面を結ぶ「東山手ルート」 ・東京貨物ターミナル駅と新宿駅方面を結ぶ「西山手ルート」 ・東京貨物ターミナル駅と房総方面を結ぶ「臨海部ルート」 新たに羽田空港へJRの駅が設けられる(画像:国土交通省)。 今回の許可では、そのうちの「アクセス新
中国四川省成都で、植物に覆われた集合住宅のベランダ(2020年8月3日撮影)。(c)STR / AFP 【9月15日 AFP】中国の大都会で緑に囲まれる暮らしを提案した実験的な集合住宅は、売り出された当初、「階層的な森林」の中での生活を約束した。各部屋のベランダには、手入れされた庭があるはずだった。 この集合住宅の不動産業者によれば、全826室が今年4月までに埋まったという。ところが、建物は環境に優しい都会の楽園となる代わりに、荒涼とした世界滅亡後を描く映画のセットのようになってしまった。 蚊も植物を好む、ということが問題だった。 国営環球時報(Global Times)によると、四川(Sichuan)省成都(Chengdu)にあるこの集合住宅には、蚊の来襲が原因で現在およそ10世帯しか入居していないという。 地元メディアによると、2018年に建設されたこの集合住宅には、植物を育てるための
改札の場所も変わります。 JR新宿駅東西自由通路の東改札前の完成イメージ(画像:JR東日本)。 JR東日本東京支社は2020年6月2日(火)、新宿駅で建設中の東西自由通路について、供用開始日が7月19日(日)に決まったと発表しました。 同駅では2012(平成24)年から、東口改札と西口改札を結ぶ地下改札内の北通路(幅約17m)を拡幅し、幅約25m、長さ約100mの改札外自由通路にする工事が進められています。東西自由通路とともにホームへの24人乗りエレベータも整備。あわせて東口・西口改札の移設・改称も行われる予定です。 改称については、東口改札は「東改札」、西口改札は「西改札」、中央東口改札は「中央東改札」、中央西口改札は「中央西改札」、南口改札は「南改札」、東南口改札は「東南改札」にそれぞれ変わります。新南改札、甲州街道改札、ミライナタワー改札の名称は現在のままです。「東口」「西口」など出
東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる国立競技場で21日、オープニングイベントが開かれた。一般の観客が入場するのははじめて。6万人が客席を埋め尽くした。一方、新たな競技場建設によって立ち退きを強いられた野宿者やその支援者らが、五輪モニュメントが置かれている「オリンピックパーク」前で抗議の声をあげた。 観客のお目当は嵐? 「HELLO OUR STADIUM」と題されたオープニングイベント。午後6時半から3時間、「スポーツ」「音楽」「文化」をテーマに盛りだくさんのプログラムが展開された。 青々した芝生が敷き詰められたピッチに最初に足を踏み入れたのは、カズこと、サッカーの三浦知良選手。「今日、新国立競技場のオープニングに招待していただき、ここに立てていることを誇りに思います。新しい歴史を作ってゆきましょう。」と語ると、観客席から大きな拍手が沸いた。 競技場の熱が最高潮に達したのはやはり嵐。
「海の日」の前日の朝、東京・羽田空港付近を漁船で回る機会に恵まれた。招いてくれたのは「NPO法人東京湾 藍い海の会」の亀石幸弘専務理事(59)。地元・羽田で400年続く漁家の生まれである。 午前9時半、東京モノレール/京急電鉄の天空橋駅からほど近い海老取川に留めた漁船に乗り込んだ。多摩川の河口付近でエンジンを切り、亀石さんが海に入った。羽田空港の施設を真横に見るこの辺りは浅瀬で、引き潮時には腰までしか水は来ない。 亀石さんは手製の大型漁具「鋤簾」(じょれん)を巧みに操り、川底の砂をすくい取り、その網に入れる。前日の大雨で巻き上げられた、嫌気土壌の重たい泥だ。15分程度で2回すくった結果は、大型のハマグリが4つと、あとは小さな貝ばかり20個ほどだけだった。 「15年ほど前は調子が良く、1日で20万~40万円分くらいのアサリやシジミが獲れた」と亀石さん。休漁すれば1日で4万円近い補償金が出ると
「反ホームレス施策」なるものが、世界各地でかれこれ何十年にもわたり ”当たり前” のものになっている。徘徊禁止法、座りこみ禁止条例などあからさまなものから、街の設備や公共スペースに埋め込まれているものまで、そのかたちはさまざまだ。 所有者や考案者が意図した人以外の利用を妨げる “やさしくない” 設計 ー「排除アート」と呼ばれることもあるー が、都市デザインの潮流としていろんなかたちで見られるようになっており、その矛先は他でもないホームレスの人々に向けられている。すでに社会の片隅に追いやられ、休憩や眠れる場所を探している彼らが、公共スペースを利用しづらくなっている米国の事情についてレポートする。 ** 有名書店の店先にスプリンクラー、事例に事欠かない米国の現状 米国の主要都市でも、その悪質な事例がはっきりと目に見える形で広がっている。 2013年、ニューヨークのグリニッチビレッジにある老舗書
広島市では昭和の時代に地下鉄が計画されており、それと引き換えに、この街を縦横に走る路面電車の多くは姿を消す予定でした。なぜ地下鉄の計画は頓挫してしまったのでしょうか。 国鉄各線との直通運転も計画されていた地下鉄 2019年4月末現在で119万6000の人口を抱える広島市には、中心部と北西部を結ぶ新交通システムのアストラムラインに300mほどの地下区間はあるものの、本格的な地下鉄の路線網は整備されていません。しかし広島市にもかつて、2路線20km弱におよぶ地下鉄の建設計画がありました。それと引き換えに、この街を縦横に走る広島電鉄の路面電車は、その多くが姿を消す予定だったのです。 拡大画像 広島の市街地を走る広島電鉄の路面電車。かつて広島では、この路面電車に代わる地下鉄が計画されていた(画像:robertchg/123RF)。 広島市で地下鉄の構想が持ち上がったのは、1967(昭和42)年のこ
2016年、新宿駅新南口直結の交通ターミナル「バスタ新宿」が誕生しましたが、国はこのようなターミナルを全国に整備すべく「バスタプロジェクト」を推進しています。今後、全国に「バスタ〇〇」ができていくのでしょうか。 新宿の知見を活かして全国へ 新宿駅南口に、高速バス乗降場を中心とした交通ターミナル「バスタ新宿」が2016年4月に開業して3年が経過しましたが、これに続く第2、第3の「バスタ」を整備すべく、国土交通省が「バスタプロジェクト」を推進しています。 拡大画像 「バスタ新宿」。夜間はほぼ10分おきに、複数の夜行バスが発車していく(中島洋平撮影)。 2019年6月18日(火)に国土交通省の審議会で用いられた資料によると、東京の品川駅西口と神戸の三宮駅付近でプロジェクトが進行しているほか、札幌、仙台、新潟、呉、大宮、長崎などでも、地域において検討が進んでいるといいます。国土交通省道路局に詳しく
カナダ・ブリティッシュコロンビア州バーナビーで、パイプライン拡張計画に抗議する先住民たち(2018年3月10日撮影)。(c)Jason Redmond / AFP 【6月19日 AFP】カナダ政府は18日、内陸部と太平洋岸を結ぶパイプライン「トランスマウンテン(Trans Mountain)」の拡張計画を承認した。カナダ産原油の大半が割安な価格で米国に売られる中、アジアなどの新市場への輸出を目指す。同計画は論争を呼んでおり、選挙を前に大きな争点が生まれた形。 ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は2016年、カナダの「国益」にかなうとして同計画を承認したが、先住民や環境活動家らによる訴訟や抗議を受けて進行が滞った。さらに、連邦裁判所は昨年8月、政府に計画の見直しを命令。政府は難局を切り抜けるため、エネルギーインフラ企業キンダーモルガン(Kinder Morgan)から
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