ブーイングが噴出している。先日入ってきた「性別適合手術に保険適用」というニュースが、どうやらホルモン療法をしている人たちには当てはまらないことがわかったためだ(性別適合手術 ホルモン療法併用者「保険適用外」)。ホルモン療法をせずに生殖器官等に関する外科的手術を受けるというのは、靴をはかずに山に登るようなもので基本的には不可能である。ホルモンなしでも受けられるのは、トランス男性の胸を取る手術ぐらいだろうか。 現在、ホルモン療法には保険が適用されず自由診療で行われている。自由診療に保険適用のメニューを加えると、一部例外はあるものの、保険適用の診療も保険がきかなくなってしまう。この「混ぜるなキケン」のごとくオール実費になるという恐怖の法則があるため、結局ホルモン療法が保険適用になるまでは性別適合手術の費用は従来どおり100万円前後はかかるようだ。もっとも、これもホルモン療法の保険適用が実現すれば