2024年1月、坂口尚の代表作の一つ『あっかんべェ一休』がKADOKAWAより復刊されました。室町時代の禅僧・一休宗純の生涯を、時代の世相とともに重層的に描いた作品で、1996年度の日本漫画家協会賞優秀賞を受賞しています。 漫画家・アニメーターとして活躍した坂口尚は、1995年12月に49歳の若さで急逝しましたが、没後も作品の評価は衰えることなく、国内外のさまざまな出版社から刊行され続けています。近年では海外での評価も高まっており、2023年のフランス・アングレーム国際漫画祭では『石の花』が「遺産賞」を受賞。これまでにフランス、スペイン、中国、台湾、アメリカ、ブラジルなどから作品が翻訳出版されています。 特定非営利活動法人マンガ作品保存会MOMでは、この度の復刊を記念して、〈坂口尚『あっかんべェ一休』展〉を開催します。当該作品の原画や複製画、執筆当時の貴重な資料を展示するほか、最近発見され