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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (52)

  • 鳥を見たときにあなたの脳で起こること、野鳥の効能とは

    ネパールのボダナート寺院でハトに餌をやる人。新たな研究によると、都会にも農村にも生息する鳥たちは、メンタルヘルス増進に役立つ可能性があるという。(PHOTOGRAPH BY JAY DICKMAN, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 今、あなたには鳥が見えるだろうか。鳥の声が聞こえるだろうか。もしそうであれば、あなたのメンタルヘルスは増進されているかもしれない。 学術誌「scientific reports」に10月27日付けで発表された研究によると、野鳥がいる場所にいることは、人の気持ちをよりポジティブにさせるという。 この研究に参加したボランティアは、2週間にわたって1日3回、スマートフォンのアプリを介してアンケートに答えた。質問の内容は、自分の周囲の環境と精神状態にかかわるものだ。収集されたデータからは、ある傾向が明らかになった。鳥に出合える人たちは、気分がよいと報

    鳥を見たときにあなたの脳で起こること、野鳥の効能とは
    achakeym
    achakeym 2022/11/24
    みんな野鳥を観よう!
  • 新種のフクロウを発見、100年前から謎だった声の主がついに判明

    2019年1月27日、プリンシペコノハズク(Otus bikegila)を手に乗せるマーティム・メロ氏。プリンシペコノハズクの研究サンプルとなった個体は、これが3羽目だ。(PHOTOGRAPH BY BÁRBARA FREITAS) アフリカ大陸西海岸の沖に浮かぶ小さなプリンシペ島では、夜な夜な奇妙な鳴き声が聞こえるという。 その声を耳にした者はそう多くはない。誰も住む者のない島の南部に広がる原生林から、日暮れ直後に聞えてくるのは、虫か、か、はたまた猿の鳴き声か。島民が初めてこれについて記したのは1928年のことだが、夜の闇のなか、高くそびえる木々の間を見通す術もなく、これまで正体がつかめていなかった。 しかし最近になってようやく、その声の主は小さな黄色い目を持つ新種のフクロウであることが明らかになった。この発見は、2022年10月30日付けで動物学の専門誌「ZooKeys」に発表された

    新種のフクロウを発見、100年前から謎だった声の主がついに判明
  • 残り150組のヘラシギ、「手遅れになる前にこの鳥の目を見て」

    英国のスリムブリッジ湿地センターでコオロギを追うヘラシギ。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 2022年6月16日に60歳の誕生日を迎えた写真家ジョエル・サートレイ氏は、もう一つの節目を迎えた。ナショナル ジオグラフィックの「Photo Ark(フォト・アーク、写真の箱舟)」に1万3000種目の写真を追加したのだ。(参考記事:「Photo Ark 絶滅から動物を守る撮影プロジェクト」) サートレイ氏は、英国のスリムブリッジ湿地センターでヘラシギ(Calidris pygmaea)の写真と動画を撮影した。ヘラシギはヨーロッパとアジアの海岸に生息する鳥で、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは近絶滅種(Critically Endangered)に分類される。その名の通り“へら”のようなくちばしが特徴で

    残り150組のヘラシギ、「手遅れになる前にこの鳥の目を見て」
  • シンクロダンスで獲物を狩るクモ、同期して動く理由を解明

    この小さな南米のクモたち(ブラジルで撮影)は、最長10メートル近いクモの巣を作ることができる。(PHOTOGRAPH BY CLAUS MEYER, MINDEN PICTURES) 南米、フランス領ギアナの熱帯雨林に、何メートルにもわたって広がる巨大なクモの巣がある。巣の中では、体長が1センチにも満たない小さなクモたちが何千匹も集まって、獲物を待ち受けている。(参考記事:「800メートルの巨大クモの巣見つかる、米国」) クモが集団生活を送ること自体が非常に珍しいが、このクモはさらに珍しい行動を取る。獲物が巣にかかると、まるで「だるまさんがころんだ」をしている時のように、いっせいに動く、止まるを繰り返しながら獲物に近づいていくのだ。 3月7日付けの学術誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された論文によると、このクモは自分たちの動きを同期させた場合に、最も効率的に獲物を捕らえられると

    シンクロダンスで獲物を狩るクモ、同期して動く理由を解明
  • 「幻の鳥」ハシジロキツツキ、米国が絶滅と認定

    1869年から1914年の間に収集された60以上のハシジロキツツキの標。米ハーバード大学が所蔵する世界最大のアーカイブだ。ハシジロキツツキは、主に無秩序な伐採によって絶滅した。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) かつて米国やキューバの森に生息していたハシジロキツツキ。「神のみぞ知る鳥」と呼ばれ、十数年前には米国で大論争を引き起こした幻の鳥だが、このほどついに絶滅との判断が下された。 この鳥が米国内で確実に目撃されたのは、1944年のルイジアナ州の事例が最後。以降、確実な目撃情報がないまま数十年が経過し、ほとんどの鳥類学者はこの鳥が絶滅したと考えてきた。9月29日、米国魚類野生生物局は、ハシジロキツツキを含む22種の動物と1種の植物を絶滅したとみなし、絶滅危惧種法の対象リストから削除する意向を発表した。(参

    「幻の鳥」ハシジロキツツキ、米国が絶滅と認定
  • 鳥が謎の大量死、まれに見る規模、米東海岸で進行中

    6月13日、米国ワシントンD.C.の野生動物リハビリ施設シティー・ワイルドライフで診察を受けるアオカケスの幼鳥。謎の病気で目が見えなくなっており、後に安楽死させられた。米国東海岸では数千羽の鳥が同様の病気にかかっている。(PHOTOGRAPH BY BELINDA BURWELL D.V.M.) 米国のスミソニアン渡り鳥センターの渡り鳥生態学者ブライアン・エバンズ氏が、ワシントンD.C.の各地で鳥が死んでいるという情報を初めて耳にしたのは5月中旬だった。このときはほとんど気にしていなかったという。春に鳥が死ぬのはよくあることだ。小鳥の幼鳥のうち夏まで生き残るのは30%程度と言われている。 5月28日、エバンズ氏が庭仕事をしていると、近所の人が、道端で病気の鳥を見たと話しかけてきた。鳥は目が見えないようで、震えており、近寄っても動かなかったという。「これは異常だと感じました」とエバンズ氏は言

    鳥が謎の大量死、まれに見る規模、米東海岸で進行中
  • 世界に鳥は何羽いる? 種ごとの推定から求めた初の研究結果

    米ニューヨーク、ブルックリンのブッシュウィック地区上空に飛び上がるハトの群れ。ここにはいったい何羽のハトがいて、世界には何羽の鳥がいるのだろうか。その答えを探る新たな論文が発表された。(PHOTOGRAPH BY GEORGE MCKENZIE JR) あの大群にはいったい何羽のツバメがいるのだろう? 朝日の中で旋回するミドリツバメの群れを目撃した生物学者のコーリー・キャラハン氏はそう考えた。2015年、米国フロリダ州エバーグレーズ北部の湿地帯でのことだ。そして、世界全体ではいったい何羽の鳥たちがいるのだろうか? 「強烈な体験でした」とキャラハン氏は言う。好奇心にかられた氏は、まず自分が目撃したばかりの群れに鳥が何羽いるのかを確かめてみた。群れの写真を撮り、画像のさまざまな部分の鳥の数を数え、そこから群れ全体の数を割り出してみると、その数は50万羽を超えていた。 世界中にいるすべての鳥の数

    世界に鳥は何羽いる? 種ごとの推定から求めた初の研究結果
  • 恐竜の頭を調べてわかった、飛翔やコミュニケーションの進化

    白亜紀に、現在のモンゴルにあたる地域に生息していた恐竜シュヴウイア。この恐竜の目と耳の構造は、夜に狩りをしていたことを示唆している。(ILLUSTRATION BY VIKTOR RADERMAKER) 恐竜研究は今、黄金時代だ。化石や足跡から、恐竜の姿や暮らしに関するあらゆる種類の手がかりが見つかっている。そして今回、頭骨の中を調べた2つの研究で、恐竜の飛翔やコミュニケーションの解明につながる興味深い情報が得られた。(参考記事:「アップデートされる恐竜」) 5月7日付で学術誌「サイエンス」に発表された2の論文は、恐竜やその他の爬虫類、鳥類の化石に保存された内耳や眼窩に焦点を当てている。これらを調べることで、失われた恐竜の暮らしの一端を知ることができるというのだ。 「動物の内耳の形状は、その生活様式や行動と関連しています」と、今回の研究に関与していない英エディンバラ大学の古生物学者ジュリ

    恐竜の頭を調べてわかった、飛翔やコミュニケーションの進化
  • スピノサウルスの狩りは鳥のサギのようだった、新説

    スピノサウルスは積極的に泳ぐ「川のモンスター」だったのか? 科学界で長く続く議論に一石を投じる研究が「Palaeontologia Electronica」に発表された。この論文によれば、スピノサウルスはサギのように水辺を歩く捕者だったという。(ILLUSTRATION BY ROBERT NICHOLLS) 太古の昔に現在のアフリカ北部の河川に生息していたスピノサウルスは、いったいどのように暮らし、狩りをしていたのか。9500万年以上前のこの大型の肉恐竜について、科学界では長年にわたり議論が続いている。 ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラー、ニザール・イブラヒム氏率いる研究チームは2020年、スピノサウルスは泳いで獲物を追い掛ける「川のモンスター」だったと主張した。スピノサウルス(Spinosaurus aegyptiacus)は体長約15メートルのうろこに覆われた獣脚類で

    スピノサウルスの狩りは鳥のサギのようだった、新説
  • 第11回 発見! 渡り鳥の法則

    約200種の渡り鳥の移動パターンを比較し、渡りの距離がどのような要因によって決まるのかを明らかにした私の最新の論文が「Ecology Letters」誌に掲載された。「Ecology Letters」誌といえば、数ある生態学の科学雑誌の中でも断トツのインパクトを持つトップジャーナルだ。生態学者の集まる学会では、初対面の相手に「つまらない論文ですけど」と謙遜を装って、ペラリと「Ecology Letters」誌の論文の別刷りを渡すのが最上の自己紹介とされている。それはともかく、今回の論文は私にとって、何度も泥沼にはまり込みそうになった労作なので、その内容を今このような形で紹介できることを、心からうれしく思う。 さて、今回のテーマは渡り鳥である。世界中のおびただしい種類の鳥が、毎年、季節に合わせて地球上を移動している。夏の間、高緯度地域で子育てをし、冬の間は暖かい低緯度地域で過ごすというのが一

    第11回 発見! 渡り鳥の法則
    achakeym
    achakeym 2021/01/31
    体重と渡り
  • 体の右半分がオス、左半分がメスの鳥が見つかる

    9月、米パウダーミル自然保護区で捕獲されたムネアカイカル。黄色い側はメス、赤い側はオス。「雌雄モザイク」と呼ばれる現象だ。(PHOTOGRAPH BY ANNIE LINDSAY) 米ペンシルベニア州パウダーミル自然保護区で鳥の個体数調査をしていた研究者たちは、9月24日、奇妙なムネアカイカル(Pheucticus ludovicianus)に出会って驚いた。体の片側にはオスに特有の鮮やかな赤い羽、反対側にはメスに見られる黄色の羽が生えていたのだ。 くっきり2つに分かれた配色が、オスとメスの特徴をあわせもつ「雌雄モザイク」と呼ばれる現象を意味することは明らかだった。 「疑問の余地はありませんでした」。パウダーミルの鳥類標識調査を率いるアニー・リンゼイ氏はそう話す。計測すると、この個体の右の翼は左の翼よりもわずかに長かった。ちょうどムネアカイカルの平均的な雌雄差と同じくらいだ。 雌雄モザイク

    体の右半分がオス、左半分がメスの鳥が見つかる
  • 鳥のビルへの衝突を防ぐには、米国では年最大10億羽が犠牲に

    米ニューヨーク市のワイルド・バード・ファンドで保護されている鳥たち。ここは市内で唯一の野生鳥獣救助およびリハビリ施設だ。(PHOTOGRAPH BY JEFFERY JONES) ジェネビエーヴ・ユーさんが傷ついたハトを連れて行くと、驚くことに建物の外では人が列をなしていた。米ニューヨーク市マンハッタンの野生鳥獣保護センター、ワイルド・バード・ファンドでの出来事だ。 「私の前にいたカップルは洋服の中に、他の人はダンボール箱に鳥を入れていました。私はレストランのテイクアウト用の紙袋の中に」。通りすがりの人はアイスクリームショップの行列なのかと聞いてきたと言う。 ユーさんはその日、ロウアー・イースト・サイドの歩道にハトが横たわっているのを見つけ、すぐに助けが必要だと気付いた。「ハトが特に好きなんです。害鳥のように扱われているのを見ると心が痛みます」。持っていた子供のオムツを紙袋の中に敷き、タク

    鳥のビルへの衝突を防ぐには、米国では年最大10億羽が犠牲に
  • 有名な「始祖鳥の羽根」はやっぱり本物、論文発表

    1861年にドイツの採石場で世界で初めて発見された羽根の化石。1億5000万年前のものだが、保存状態は非常に良い。丹念な分析の結果、この羽根はやはり始祖鳥のものであるとする論文が発表された。(MUSEUM FÜR NATURKUNDE BERLIN) 古生物学を象徴するその有名な羽根の化石は、1861年にドイツの石灰岩の採石場で発見された。ジュラ紀の岩石の中から見つかったその羽根は、現代の鳥に非常によく似ており、人々に衝撃を与えた。 1億5000万年前のこの羽毛は、近くの岩石の中から発見された始祖鳥(Archaeopteryx lithographica)のものとされた最初の化石である。カラスほどの大きさの始祖鳥の化石には鳥類と恐竜の特徴が混ざっていて、ダーウィンの進化論を裏付ける証拠の一つとなった。 この化石はしかし、最も有名な羽根化石であると同時に、最も論争の多い羽根化石でもある。20

    有名な「始祖鳥の羽根」はやっぱり本物、論文発表
  • アオサギが初めて米国で見つかる、ユーラシアの鳥

    9月6日にスカイラー・カーデル氏が見つけたアオサギ。同氏は、米マサチューセッツ州のタッカーナック島で鳥の観測と生息数の確認を行っている。(PHOTOGRAPH BY SKYLER KARDELL来はユーラシア大陸やアフリカ大陸に生息するアオサギが、米国で初めて目撃された。 目撃者は18歳のバードウォッチャー、スカイラー・カーデル氏。米国マサチューセッツ州ナンタケットの一部であるタッカーナック島で、鳥類の監視と保護に携わっている。9月5日、カーデル氏は砂浜をパトロールしていて、サギを見つけた。最初は、このあたりでよく見られるオオアオサギに見えたが、よく見るとどこか違っている。少し体が小さく、色も薄かったからだ。(参考記事:「動物大図鑑 オオアオサギ」) 「オオアオサギよりも首や脚、くちばしが短かったのです」とカーデル氏は話す。アオサギのように見えたが、実物のアオサギを見たことはなかった

    アオサギが初めて米国で見つかる、ユーラシアの鳥
  • 過去最大のブラックホール衝突を確認、科学者興奮

    今にも衝突しようとする一対のブラックホールの想像図。(ILLUSTRATION BY MARK MYERS, ARC CENTRE OF EXCELLENCE FOR GRAVITATIONAL WAVE DISCOVERY (OZGRAV)) 今から70億年以上前、2つの巨大なブラックホールがお互いのまわりを周り、やがて衝突して合体した。この激しい衝突により、時空のゆがみが波となって宇宙に広がっていった。重力波である。 2019年5月21日の早朝、はるか彼方で発生した重力波が地球に到達し、米国のLIGOとイタリアのVirgoという2つの重力波観測所でとらえられた。天文学者たちがその信号を分析したところ、これまで検出されたなかで最大の衝突と、理論上ありえないブラックホールについて、手がかりが得られた。(参考記事:「解説:ブラックホールの撮影成功、何がわかった?」) GW190521と名付け

    過去最大のブラックホール衝突を確認、科学者興奮
  • 解説:「史上最小の恐竜」は実はトカゲだった、論文を撤回

    およそ9900万年前、現在のミャンマーにあたる場所で、垂れ落ちる樹脂にオクルデンタビス・カウングラアエ(Oculudentavis khaungraae)が閉じ込められる。この謎めいた生き物は、新たな研究でトカゲに分類された。(ILLUSTRATION BY STEPHANIE ABRAMOWICZ) 2020年3月、ハチドリほどの大きさの9900万年前の生物オクルデンタビス(Oculudentavis khaungraae)は、「史上最小の恐竜化石」として報じられ、世界中で話題となった。だが、新たに報告された化石から、この生物は実際には恐竜でなく、風変わりなトカゲの仲間である可能性が高いことがわかった。 最初に報告されたオクルデンタビスの化石は、琥珀に閉じこめられた頭骨で、学術誌「Nature」の2020年3月12日号で発表されたほか、ナショナル ジオグラフィックを含む各メディアが取り上

    解説:「史上最小の恐竜」は実はトカゲだった、論文を撤回
    achakeym
    achakeym 2020/08/22
  • 鳥の「新曲」が拡散、驚きのスピードが判明、研究

    カナダ、マニトバ州で歌うノドジロシトド(Zonotrichia albicollis)。新しい特徴のある鳴き方が、古い鳴き方を一掃しつつある。 (PHOTOGRAPH BY GLENN BARTLEY, MINDEN PICTURES) ほとんどの鳥には特有の鳴き声があり、それはあまり変わることはない。そのため、野鳥観察者は鳥を見なくても、鳴き声で種を認識できる。しかし、新たな研究によると、鳥の鳴き方が広範囲で急に変わることが明らかになった。 スズメ目のノドジロシトド(Zonotrichia albicollis)は、カナダをはじめ、北米に広く生息する小さな鳥だ。21世紀になる前、ロッキー山脈の西側のブリティッシュ・コロンビア州で、ある歌の節を3音を2音に変えて鳴くものが現れた。その歌は2000年からの20年間で、カナダ西部から中部にかけて広がり、今ではカナダのほとんどのノドジロシトドが新

    鳥の「新曲」が拡散、驚きのスピードが判明、研究
  • 心臓を一突きされたハクトウワシ 真犯人は意外な動物

    ハシグロアビは無害な鳥に見えるかもしれないが、縄張り意識が強く、生息地に侵入するものは、どんな相手でも激しく攻撃する。(PHOTOGRAPH BY CHARLIE HAMILTON JAMES, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 2019年7月、米メーン州ブリッジトンの猟区の管理所に変わった通報があった。死んだハクトウワシがハイランド湖に浮かんでいるというのだ。生物学者はハクトウワシは撃ち殺されたか、鉛製の釣り具で中毒死したと考えた。どちらも、野鳥の死因としてはよくある話だ。 (参考記事:「【動画】泳ぐワシ!? おぼれかけたところを救出」) ところが、事実は違った。ハクトウワシの死体を検査したところ、心臓にまで達する刺し傷があったのだ。この傷をつけたのは銃ではなく、水鳥の一種ハシグロアビの短刀のようなくちばしだった。 メーン州内水漁業野生生物局の野生生物学者ダニエル・ダウ

    心臓を一突きされたハクトウワシ 真犯人は意外な動物
  • 初期の恐竜の卵は柔らかかった、初の発見、定説覆す

    ムスサウルスの卵の化石。ムスサウルスは2億2700万~2億850万年前に今日のアルゼンチンにあたる地域に生息していた首の長い草恐竜で、体長は約6mだった。(IMAGE BY ©DIEGO POL) モンゴルの砂漠とアルゼンチンの高地で見つかった化石が、恐竜のものとしては初めての発見となる、「柔らかい殻をもつ卵」の化石だったことが判明した。そこから、恐竜の産卵と子育てについて、新たな様相が浮かび上がってきた。初期の恐竜は、繁殖に関しては現代の爬虫類によく似ていて、産んだ卵は穴に埋め、その世話をすることはなかったようだ。 この論文は6月17日付けで学術誌「ネイチャー」に掲載された。「ネイチャー」の同じ号にはまた、南極大陸で初めて発見された、おそらく海生爬虫類のものと思われる柔らかい卵の化石についての論文も掲載されている。 今回報告された卵化石はどれも、保存状態の良さはもちろん、存在すること自

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    achakeym
    achakeym 2020/06/21
  • ヘビも友達をつくる、「動物の友情」に新研究

    北米東部原産のトウブガーターヘビ(Thamnophis sirtalis sirtalis)。(PHOTOGRAPH BY MICHELLE GILDERS, ALAMY) ヘビに対して、冷たい、孤独といったイメージをもつ人は多いかもしれない。だが、その考えは誤りのようだ。少なくとも、ガーターヘビに関しては。 ガーターヘビは、カナダの平野部からコスタリカの森林地帯にかけて生息する、毒をもたないヘビ。今回新たな研究で、このヘビが一緒に過ごす仲間には明確な好みがあることが判明した。つまり、彼らには「友達」がいるのだ。 「あらゆる動物は、他者と交流する必要があります。もちろんヘビも」と、カナダ、ウィルフリッド・ローリエ大学の行動生態学を専攻するモーガン・スキナー氏は話す。今回の研究リーダーを務めた同氏は、トウブガーターヘビ(Thamnophis sirtalis sirtalis)の性格と社交性

    ヘビも友達をつくる、「動物の友情」に新研究
    achakeym
    achakeym 2020/06/15