これまでご愛顧いただきました「五十嵐仁の転成仁語」を、こちらに引っ越しました。今後とも、よろしくお願いいたします。 スポーツ界の体罰問題が大きな注目を集めています。「選手を強化するための“愛の鞭”だ」などと弁護する人もいますが、とんでもありません。 スポーツの場や教育の場はもとより、職場や国際政治を含めて、どのようなところであっても、「力」によって問題を解決するようなやり方は間違っています。ところが、この社会では、目的さえ正しければ多少の暴力や暴言などの「力」の行使は許されるとの容認論が広く行き渡っています。 日本は、このような「力」を正当化し、それが広く行使されている「パワハラ(パワーハラスメント)社会」なのです。スポーツ界での体罰は、そのようなパワハラ社会である日本の歪みを明るみに出した氷山の一角にすぎないのではないでしょうか。 この問題は、当初、大阪市立桜宮高校のバスケットボール部の