埼玉県小川町が町内の中学校で来年1月に予定していた弾道ミサイルの避難訓練の中止を決めたことが分かった。町防災地域支援課は取材に「ウクライナやパレスチナの報道で戦争への不安が増す中、受験を控える生徒への影響を配慮して、見送りを決めた」としている。(安藤恭子) 今回中止が決まったのは国と自治体が共同実施する訓練の一つ。内閣官房が実施自治体を募り、埼玉県の打診に小川町が応じた。授業中にミサイルが上空を通過する想定で、全国瞬時警報システム(Jアラート)を鳴らした上で生徒が頭を押さえて伏せるほか、屋外で建物の陰に隠れる内容だった。訓練時間は30分程度を予定していた。