会見するSOMPOホールディングスの桜田謙悟会長兼グループ最高経営責任者(CEO)(右)=26日午前、東京都新宿区(松井英幸撮影) 中古車販売大手ビッグモーター(BM)による自動車保険の保険金不正請求問題を巡り、金融庁が損害保険ジャパンと親会社のSOMPOホールディングスに対し、保険業法に基づく業務改善命令を出した。 損保ジャパンはBMに不正があると知りながら、保険料収入を減らさないために取引を維持した。本来は顧客のために不正をたださなければならない立場であるにもかかわらず、自社の利益を優先した企業姿勢にはあきれるほかない。 SOMPOについても「BMの問題を認識した後も、踏み込んだ実態把握や情報分析を行っていない」とし、損保ジャパンに対する経営管理が十分に機能していないと指摘した。 金融庁は両社に経営責任の明確化や経営管理体制の抜本的な強化を求めた。 これを受け、SOMPOの桜田謙悟会長