理系の女性を意味する「リケジョ」。海外と比べて日本の女性の研究者の数が少ないことから、政府や産業界からも「リケジョ」を増やそうという動きが活発化している。(下)では、当のリケジョがどう感じているか。現実と本音に迫る。 現場の多数が肯定的だが… 「リケジョ」と呼ばれる本人たちはどのように感じているのか。現場の声を聞いた。 「草食男子などと同じで一過性のブームだろうが、理系女性が世間に認知された」というのはプログラマー(40)。「昔は暗いというイメージで扱われていたのが良くなった」と評価するのは化学専攻だった会社員(44)だ。集まった声のうち約8割が「構わない」「どちらでもない」と肯定的だった。 一方、不快と思う人も。「女子の呼称は女の子がファッションでやっている、というニュアンスで使われることもあり屈辱的」と憤るのは神経科学専攻の大学院生(28)。性差別を助長するという意見もあった。 「女性