政治資金規正法改正案の自民党単独提出を受け記者団の取材に応じる岸田文雄首相=17日午後、首相官邸(春名中撮影) 自民党が政治資金規正法改正案を単独で国会提出し、来週から政治改革を巡る国会論戦が本格化する。野党は自民案を批判しており、岸田文雄首相(自民総裁)が目指す今国会での会期内成立の道筋は視界不良だ。連立を組む公明党との共同提出が破談し、孤立の色が深まる自民としては今後、公明の理解を得る努力だけでなく野党を切り崩せるかどうかが焦点になる。 「改正を確実に実現するため公明と力を合わせ、野党の意見も聞きながら政治の信頼回復につなげたい」。首相は17日、単独提出となったことを受けて記者団にこう述べ、他党との修正協議に含みを持たせた。 自民の森山裕総務会長は記者会見で「内容の説明を尽くすことで、自民が変わった、政治が変わっていくと感じてもらえるのではないか」と語り、22日に審議が始まる衆院政治改