【田井中雅人】北朝鮮による拉致の可能性が否定できない「特定失踪者」の藤田進さん(不明当時19)=埼玉県川口市=の親族が、国連人権理事会に申し立てていた消息調査について、北朝鮮側が「進さん失踪には無関係。日本の拉致問題は完全に解決済み」と回答していたことがわかった。 進さんの弟隆司さん(55)が、昨年4月に同理事会の強制的失踪作業部会に調査を申し立て、作業部会が今年9月17日付で北朝鮮に照会。回答は、作業部会から今月11日付で隆司さんに文書で届いた。 作業部会からの文書には「進さんの消息を確定するには、北朝鮮側が示した情報では不十分。引き続き部会の検討事項であり続ける」と記されていた。 隆司さんは14日、取材に対し「ふざけた回答だ。北朝鮮は全く反省していないどころか、体制維持のために多くの日本人被害者の存在をもみ消そうとしているのかもしれない」と話した。
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