安倍晋三首相が伊勢神宮参拝後の記者会見で、昨年暮れの靖国神社参拝に反発する中韓両国に対して「私の真意を直接、誠意をもって説明したい」と述べ、首脳会談の開催を呼びかけた。 首相は開催に前提条件を付けず、首脳同士が胸襟を開いて話し合う重要性も強調した。 両国首脳との会談を「地域の平和と安定に極めて重要」と首相が位置付けているのは当然であり、首相が引き続き「対話のドアは開かれている」との姿勢をとっているのも妥当といえよう。 ≪慰霊への相互理解必要≫ 指摘しておきたいのは、靖国をめぐる中韓両国の反発などの動きに対応する上でも、同盟国である米国との意思疎通を綿密に図っておくことが欠かせないことだ。 安倍政権はさまざまな機会を通じ、靖国参拝の真意について米国への説明を重ね、この問題をいくら中韓が外交カードに使おうとしても、同盟は揺るがないことを内外に示してほしい。 安倍首相の靖国参拝に対し、米国務省と