10万円の助成も「凍結」 「来年度は凍結です」 現代演劇やダンスなどの公演に対して大阪市が支援する助成制度がある。助成対象を審査する委員に急遽(きゅうきょ)、審査会の中止の連絡が入ったのは2月初旬、開催の1週間前。 審査委員で演劇評論家の小堀純さん(58)は「ギリギリになってからの電話一本での連絡。あまりにも突然過ぎる」。助成は個人と団体を対象に、経費の2分の1を上限に最大20万円を支援。すでに69件の応募があったが、「文化行政のあり方を府市で議論することになったため」(市担当者)と中止された。助成あっても赤字なのに… 芝居にはどのくらいの経費がかかるのだろうか。 大阪・ミナミの小劇場「ウイングフィールド」で3日間4公演行った場合、劇場使用料約20万円に加え、照明や音響機材費、PRチラシなど安く見積もってもトータルで140万円はかかる。1公演あたり満席(80人)で、チケット代が2500円と