「われわれは堺を決して壊しません」。9月15日告示(29日投開票)の堺市長選で西林克敏前市議を擁立する「大阪維新の会」の橋下徹代表(大阪市長)が26日、堺市入りし堺東駅前の演説でこう叫びました。維新が掲げる「大阪都」構想は堺市を廃止・分割し「大阪都」の下部団体とするプランです。「堺をなくさないで」と願う多くの堺市民には通用する話ではありません。 現職への非難 橋下氏が繰り返したのは、「都」構想への堺市参加に反対して橋下氏と決別した現職の竹山修身市長への非難です。 「僕は4年前、竹山さんしかないと応援したが間違っていた」「(今回の市長選では)あろうことか共産党の応援まで受けている」 市民の願いと利益に立ち、「都」構想による堺市つぶしを打ち破るためには「広範な市民の固い絆の連携が必要」(竹山氏)です。すでに堺市では「堺はひとつ」運動への賛同署名など「堺を守る」ためのさまざまな団体・個人の取り組