横田めぐみさん北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん(57)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(86)が、夕刊フジの単独インタビューに応じた。2002年9月17日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が日本人拉致を認めて謝罪した日朝首脳会談から、まもなく20年となる。事態は膠着(こうちゃく)しており、問題解決に政治生命をかけていた安倍晋三元首相は凶弾に倒れた。岸田文雄政権は取り残された被害者を奪還し、日本で待つ家族のもとに帰す責任がある。残された時間はわずかだ。 (報道部・中村昌史) 「拉致された子供たちに再び祖国の土を踏ませ、抱きしめるためにどうすればよいのか。それだけを考え、必死に走り続けてきた20年間でした。私も歳をとり、これが『最後の闘い』と覚悟しています。最後まで力を尽くし、国民の皆さまに後押しを訴え、政府に奮起をお願いしていきたい」 早紀江さんは凛とした表情でこう語った。