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ブックマーク / blog.szk.cc (4)

  • 自己本位的になる社会

    新型コロナウイルスの感染拡大が社会に与えた影響は甚大で、この数ヶ月だけでも、多くの人が生活の変化を余儀なくされ、また先の見通しの立たない状況に置かれている。その多くはネガティブな変化であり、一日も早く「もとの日常」が還ってくることを期待する人は多い。もちろん、そんなことはありえない、私たちは「新しい生活様式」なるものに慣れ、ウイルスと共存していくほかないのだという人もいる。 その一方で、そうしたニューノーマルの中でも、むしろ普及や定着を期待されることもある。それがリモートワークを導入した働き方だ。リモートワークには、従業員のワークライフバランスや業務全体の効率化などのメリットがあるとされており、コロナ・ショックがもたらした数少ない「よい変化」のように思われる。 しかしながら社会学的には、リモートワークがもたらす「望ましさ」には、手放しで肯定できない面もある。というのも社会学は、人々が社会的

    自己本位的になる社会
    bulldra
    bulldra 2020/06/27
    “ベルナール・スティグレールは、メディア化された社会において、権力が人々の気持ちや感情を操作することで統治する権力のことを「心-権力」と呼んでいる。”
  • 「炎上」と「クソリプ」のあいだ « SOUL for SALE

    一度火がつくと止まらないケース アパレル業界においては、だんだんと暖かくなってくる今頃は年間でもかなり重要な時期なのだと思う。社会人になれば可処分所得も増え、生活も変わるから、そういう人に「これまでとは違う、ひとつ大人の服」を売り出す絶好のチャンスだからだ。もっといえば、これまで潜在顧客だった層を一気に自ブランドの顧客に変えるために「春」「変化」「開花」といった季節のキーワードと顧客自身の成長や変身を重ねあわせてアピールするようなキャンペーンが、様々に展開される時期であるわけだ。 そんな中、ジェンダーに絡むものとしては珍しくワンサイドで炎上したルミネのPR動画。20日朝からウェブ上で燃え始め、夕方には謝罪の掲載と動画の削除というスピード対応だったので、僕らにとっては収束に向かう案件だけど、おそらく制作担当者にとっては胃に穴のあくようなクライシス対応の日々が続くのだと思う。春先のキャンペーン

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    bulldra
    bulldra 2015/03/22
  • 「うちらの世界」論の系譜 « SOUL for SALE

    どうも夏になるとツイッターで不用意なことを書く人が増えるのか、ネット憲兵のみなさまが活動しやすくなるのか、この夏はバイト先で不適切な行為に及んだ若者の問題がブームになっている。その数が増えたように見えるのは単に注目を集めているからで、いつぞやの飲酒・喫煙告白が目立ってたときと同じだと思うけど、じゃあどうしてそんなことを書いてしまうのかという点についても、あまり話に進展はないように思える。 彼らの社会は「うちら」で完結する。「うちら」の外側はよくわかんないものである。よくわかんないものが干渉してくれば反発する。そして主観的には彼らは「なにも悪いことはしていない」。彼らにとって「悪いこと」とは明確な脱法行為のみである。あるいは「うちら」の結束を乱す行為だ。なにか、よくないことをしでかして、叱られたとする。しかし罰せられない。それは許されているということだ。明確な処罰が下されない限りは許されてい

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    bulldra
    bulldra 2013/08/09
  • ハッピーエンド症候群 « SOUL for SALE

    前島賢『セカイ系とは何か』の中で、とても興味深いと思ったのは、ゼロ年代後半のコンテンツたちへの批評だ。一方の極に、『CHAOS;HEAD』や『STEINS;GATE』、『15×24』、『428』、『デュラララ!!』といった作品を挙げ、これらを『ブギーポップ』シリーズから連なる、都市伝説と群像劇の復活であると位置づけ、他方の極に、『あずまんが大王』から続く『らき☆すた』、『けいおん!』、『生徒会の一存』といった「空気系」の作品をもってくる。特に後者においては、オタク的モチーフへの自己言及が、あっさりとオタクの自己肯定のために用いられている点が特徴的だと述べられている。 その評価の是非については、納得がいかないと言うより、「もっとこう見た方がいいんじゃない?」という感想があって、それがセカイ系評論と繋がるかどうか分からないのだけれど、これらの作品の中で、特に主人公のキャラがはっきり立っている作

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