コーヒーは、ただ喉の渇乾きを潤すだけではない、特別な存在感のある飲み物だ。自分で豆を挽いて淹れるとなればなおさら。日常的でありながら、情景やそのときの気持ちも含めて、なにか叙情的な側面がある。そんな「コーヒーとの暮らし」を、ブログやYouTubeなどで発信し人気を博している「CAFICT」初の書籍が『CAFICT コーヒーと暮らす。』(主婦の友社)だ。 CAFICTを運営する著者のくぼたまりこさんは、ふたりの娘を持つ母。ドリッパーとサーバーが一体化したガラス製のコーヒーメーカー「CHEMEX」に出会ったことから、それを使いたいがためだけにコーヒーにのめり込み始めたそう。しかし次にコーヒーミルが欲しくなり、買おうとするも、当時はインターネット上にも情報があまりなく、悩みに悩んで購入。そこから複数のコーヒー器具を購入し、使い勝手など試行錯誤した経験から、ふと「自分のように困っている人がいるので