北大西洋条約機構(NATO)加盟31カ国のうち過去最多の18カ国が今年、国防支出目標を達成する見通しだ。トランプ前米大統領は返り咲きを図る選挙戦で、目標達成を加盟国に求める考えを強調している。 NATOのストルテンベルグ事務総長は14日、記者団に対し、少なくとも国内総生産(GDP)の2%を防衛費に充てるというNATOの目標に向けて、欧州の同盟国は支出を増やしていると発言。「しかし、一部の同盟国はまだ達していない」と述べた。同盟国は「真の進歩を遂げている」とも話した。 背景には、国防費のコミットメントを満たさないNATO加盟国に対しては、ロシアが好きなように侵攻するのに任せると在任中に欧州首脳に語ったとするトランプ前大統領の発言がある。バイデン米大統領は13日、トランプ氏の発言をあらためて非難し、「常識を欠き、恥ずべきもので、危険であり、米国的でない」と語った。 バイデン米大統領「恥ずべきも