中央左寄りに「文化八歳」、さらに左に「阿弥陀佛」と書かれている=豊後大野市緒方町で、2019年10月30日、衛藤親撮影 大分県豊後大野市を流れる奥嶽川のそばの岩壁に、筆跡の異なる古い墨書が見つかった。「阿弥陀佛(あみだぶつ)」「文化八歳」などとあるほか、人名も書かれている。江戸時代後期から数十年の間に複数の人が書いた可能性がある。墨書を見つけた同町の団体職員、嶋津広紀さん(64)は「この場所で遭難した人を供養したものかも知れない。由来を知りたい」と話す。 墨書があったのは、同市緒方町上畑の奥嶽川左岸で、県道7号(緒方高千穂線)のすぐ脇に切り立つ崖。2メートルほどの高さから50センチまでの約1・5メートル四方の岩肌に多くの文字が記されている。