街を歩けばニューオープンのコーヒーショップを見かけ、中を覗けばスマホ片手にドリンクを楽しむ人たちでいっぱい。開店前から長蛇の列ができる姿も珍しくないほど、福岡は今、空前のコーヒーショップブームです。純喫茶からチェーン店、独立系の店までが、コンパクトな街にひしめきあい、焙煎や抽出に徹底的にこだわる店から、グッズ販売で人気の店まで、その個性もさまざま。国内のみならず、お隣の韓国や中国のメディアで紹介されるなど、話題となっています。 街の胎動が聞こえ、新しいものが同時多発的に生まれる時、その裏側には脈々と流れ伝わってきた“歴史”があるはず。今回の記事では福岡に「スターバックス コーヒー(以後、略称スタバ)」が上陸した2000年を起点に、福岡のコーヒーシーンの隆盛をたどってみたいと思います。 2000年、スタバ上陸の衝撃がもたらしたもの 福岡で、現存する最も古い喫茶店と言われているのは、1934年