九州電力が31日発表した4-6月期連結決算は、最終損益が591億円の赤字だった。前年同期は1009億円の赤字。原発の長期停止で火力発電の燃料費がかさんだが、今春に実施した料金値上げや人件費の削減などで赤字幅は縮小した。 瓜生道明社長は記者会見で「最大限の効率化に努めた結果だ」と述べる一方で、依然、燃料費が収支に大きく影響しているとして「速やかな原発再稼働を強く望んでいる」と強調した。売上高は9・9%増の3889億円だった。 これまで未定としていた9月中間連結決算の予想も公表した。最終損益は700億円の赤字(前年同期は1495億円の赤字)の見込みで、赤字額は減少する見通し。14年3月期は、原発再稼働の見通しが立たないとして引き続き未定とした。