30日、中国冷凍ギョーザ事件の初公判を前に中国河北省石家荘の中級人民法院に続々入る公安車両(川越一撮影) 【石家荘(中国河北省)=川越一】2008年に起きた中国製ギョーザ中毒事件で、危険物質投入罪で起訴されていた食品工場の元臨時従業員、呂月庭被告(39)に対する初公判が30日午前9時(日本時間同10時)、中国河北省石家荘市の中級人民法院(地裁)で始まった。同省政府関係者によると、同日の審理は約3時間で結審した。判決は後日、言い渡される見通し。 公判で呂被告は「私がやりました。被害者のみなさんに申し訳ない」と起訴内容を認めた。 同事件では、07年12月から08年1月にかけて、同市の「天洋食品」が製造した冷凍ギョーザを食べた千葉と兵庫両県の3家族計10人が中毒症状を起こし、その後、商品から有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出された。 中国当局は当初、「メタミドホスの混入が中国国内であった可能性は
京都市内の牛丼チェーン店「すき家四条店」に押し入り、店員にけがを負わせたとして強盗致傷容疑で逮捕された元同志社大生の久保田翔被告(25)(別の窃盗罪で公判中)が、京都府警の調べに対して、「金を借りていたヤミ金融業者から『すき家は強盗がしやすいらしいから、やれ』と言われ、従った」と供述していることがわかった。 捜査関係者によると、久保田被告は今月5日、同店に3月13日に押し入って店員にけがを負わせたとして強盗致傷容疑で逮捕された。ほかに1~3月に同店など3店に押し入り、うち2店で計22万円を奪ったとみられ、府警は余罪も立件する方針。 久保田被告は調べに対し、「二つのヤミ金融業者に計5万円の借金があった」と話し、「業者側から『最近、すき家で強盗が多いから、強盗して返せ』と言われた」と供述しているという。
「すき家」を運営するゼンショーは東証1部上場。今年3月期連結決算の売上高は3707億円で、日本マクドナルドホールディングスやすかいらーくを抜き、国内の外食チェーンの売上高トップとなった。 今回の指導について、ゼンショーの広報担当者は「経営を度外視してまで防犯に取り組む必要があるのか考えたい」と発言。防犯カメラの設置などの対策を進めていると説明した上で、「複数の夜勤がいた店が被害に遭った事件もあり、従業員を増やしたところで強盗は防げない」と同庁の指摘に疑問を投げかけた。また、出入り口付近にレジを設置していることについては、「客が出入りしやすい場所なので配置している。変える必要があるか検討したい」と話した。 警察庁生活安全局の幹部は、こうしたゼンショーの姿勢について、「大手企業として防犯に対する意識が足りない。街の治安悪化にもつながりかねないので、徹底的に指導したい」と話している。
全国の牛丼チェーン店で今年1~9月に起きた強盗事件71件のうち約9割が最大手「すき家」(1699店)で発生していることが警察庁のまとめでわかった。 同庁は防犯体制に不備が目立つとして12日、運営会社「ゼンショー」(東京)の担当幹部を同庁に呼び、夜間の従業員増員などを要請、各都道府県警にも店舗への訪問指導を指示した。警察庁は昨秋も同社に防犯強化を要請しており、同庁が特定企業に防犯上の指導を繰り返し行うことは極めて異例。外食チェーン最大手でもある同社の社会的責任のあり方が問われそうだ。 同庁によると、9月までに起きた牛丼店での強盗事件(未遂含む)のうち、すき家で63件(被害総額約660万円)が発生し、次の吉野家(6件)を大きく上回った。昨年も68件のうち85%の58件(同1200万円)と被害が集中した。 同庁は昨年11月、すき家が▽夜勤がアルバイト1人▽店内に多額の現金を保管▽レジが出入り口付
今年1〜9月に発生した牛丼チェーン店への強盗事件(未遂含む)は71件で、うち9割に当たる63件は「すき家」に集中していたことが13日、警察庁のまとめで分かった。同庁は「治安悪化の要因になり得る」と指摘。すき家を運営する外食大手「ゼンショー」に防犯体制の強化を要請した。 警察庁によると、すき家を狙った強盗事件は2009年ごろから増加。同庁は、被害が集中する要因として▽深夜にアルバイト店員が1人で勤務▽レジが出入り口付近に1台しかなく、現金が集約される▽人通りの少ない郊外に店舗が多い―といった点を挙げている。 被害は19都道府県に広がり、同一店舗が2回被害を受けたケースも、埼玉や愛知、京都で計4店に上った。 警察庁は昨年11月、ゼンショーに夜間の勤務体制強化などを要請。しかし、今年6月に調査したところ、被害店舗を含め、ほとんど改善が見られなかったという。 すき家をめぐっては、インターネ
牛丼チェーン「すき家」で強盗事件が多発しているとして、警察庁は13日、すき家を経営するゼンショー(東京都港区)に対し防犯体制の強化を要請したことを明らかにした。1~9月に全国の牛丼チェーンで起きた強盗事件71件のうち、9割にあたる63件(被害総額約656万円)がすき家の店舗だったという。 すき家を狙った強盗は昨年も58件発生。今年に入り、2度の被害に遭った店舗は4カ所あるという。警察庁は、すき家が強盗に狙われやすい理由として、多くの店で夜間の勤務がアルバイト店員1人である▽店内に多額の現金を保管している▽人通りの少ない郊外にも店舗を構えている--などを挙げ、夜間の店員を増やすなどの対策を要請した。 ゼンショーを統括するゼンショーホールディングスは「可能な範囲で対策を強化しているが、要請は真摯(しんし)に受け止めたい」と話している。【鮎川耕史】
中国毒入り餃子事件の容疑者が逮捕されたという話が27日、公式な外交ルートを通して日本の外務省に入った。北京の日本大使館の公使が中国政府に呼ばれ、容疑者拘束について説明を受けたとのことだ(参照)。翌日28日、中国公安省当局者は、共同通信など日本メディアと会見し、呂月庭容疑者(36)が2007年夏に、有機リン系殺虫剤「メタミドホス」を盗み、冷凍保存庫で三回注入したと供述していることを公表した(参照)。 今後さらに事態の解明が進むのかもしれないが、現状では中国側の説明は辻褄が合わない。28日付け毎日新聞記事「中国毒ギョーザ:公安当局の説明になお疑問も」(参照)も疑問点を三点列挙していた。 毒入りギョーザ事件を巡り28日行われた中国公安当局の説明にはなお疑問も残っている。 ▽犯行には極細注射針を使ったとの証言もあるが、これはどうなったのか ▽日本で検出されたメタミドホス以外の殺虫剤はどう混入したの
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