いよいよ新卒採用シーズン。根性がある、などと根強い人気を誇るのが「体育会」出身者だが、競技やポジションごとに特性は多種多様だ。「個人競技より団体競技」「献身的なフォワードがいい」……。企業のホンネは結構細かい。対極と思われていた「旅人」出身者も最近は人気急上昇。専門の人材サービスの会社も現れた。そこで企業に聞いた。体育会VS旅人、どっちがほしい? ■一押しは「主将より寮長」 「早く辞めてしまう社員には水泳部出身が多かった。水泳選手は人生でレールを邪魔されることが少ないからかな」。音声配信メディアのVoicy(ボイシー、東京・渋谷)で採用担当の勝村泰久氏はこう話す。前職は人材会社で人事部長を務め、これまでに2千人以上の体育会出身者を分析してきた。一口に体育会といっても、ひとくくりにはできない。 競技特性と働きぶりの相関を考えているという勝村氏は「ダンス部は個人の表現力も高く、チームワークも得