英科学誌「ネイチャー」は科学分野で話題を集めた「今年の10人」の一人に、東京電力福島第1原発事故後に国会で政府の除染対策を批判した児玉龍彦・東京大教授(58)=内科学=を選び、22日付の最新号で発表した。 児玉教授は、ほぼ毎週末、福島を訪れ、放射線量測定や除染に協力している。7月の衆院厚生労働委員会に参考人として出席し、「7万人が自宅を離れてさまよっている時に、国会はいったい何をやっているのか」などと強い口調で批判した。 児玉教授は「現場に入って住民の判断を支援していくことが大事だと思っております」とのコメントを寄せた。【斎藤広子】