昭和から続く「おむすび型」吊り手が、丸ノ内線新型車両で消えた理由:東京メトロのスタンダードなのに(1/2 ページ) 東京メトロのスタンダードな吊り手に「おむすび型」がある。昭和の時代に人間工学の観点から開発されたもので、つかみやすい。丸ノ内線新型車両2000系に採用されなかった理由とは? 東京メトロは2月23日から、丸ノ内線新型車両2000系を運行している。2023年度には6両の53編成全てが2000系となる予定だ。約30年にわたって運行してきた02系を見慣れているので、真っ赤で丸みを帯びた新型車両を目にして驚いたことのある人も多いのでは。 東京メトロでは、1969年以降に製造した新造車から「おむすび型」の吊り手を採用しており、それが現在まで同社のスタンダードな仕様になっている。しかし、2000系にはおむすび型の吊り手がなく、丸い吊り手と「リコ式風」と呼ばれる涙型の吊り手が採用されている。