読売巨人軍の取締役を昨年11月に解任された元球団代表の清武英利氏(61)が解任当日、多数の段ボール箱に詰めた資料を送った東京都千代田区の出版社などに対し、東京地裁は、巨人軍の内部資料を同地裁の執行官に引き渡さなければならないとする仮処分を決定し、26日、執行官が資料を確保する保全手続きが行われた。 出版社からは選手の契約金などを記載した一覧表など球団の極秘資料が見つかり、執行官が確保した。巨人軍が記者会見し、明らかにした。 巨人軍と選手の契約金をめぐる朝日新聞報道を機に球団の内部資料が流出した疑いが浮上。球団は内部調査とともに、弁護士による調査委員会も設けて調査を進めていた。25日付の調査報告書や同日までの内部調査結果で、球団は内部資料を流出させたのは清武氏以外に考えられないと判断していたが、26日の保全手続きで核心部分が裏付けられた。 一覧表は、朝日新聞が契約金の取材・報道の際、元球団幹