公的資金を使った研究について、政府は学術論文やデータをネット上で原則公開させる方針を決めた。国内の科学技術関連予算は年間約4兆円に上るが、論文の多くは有料の商業誌に掲載され、自由に閲覧できない。成果を社会で広く共有し、研究の発展を促す狙い。 国内の大学や研究機関が関わる科学技術の論文数は年間7万本を超える。米国や英国で公的資金を使った研究論文の公開義務化が広がっており、日本でも進める。22日に閣議決定した第5期科学技術基本計画(2016~20年度)の期間中に実施を目指す。 国の研究費を配分する科学技術振興機構や日本学術振興会が大学などに研究資金を出す際、論文の公開を条件にする方法などを検討している。研究者は、論文を無料で読める電子雑誌に投稿するか、有料の雑誌に出す場合は大学などが設ける専用サイトで、ほぼ同様の内容を無料で読めるようにする。 STAP細胞などの研究不正が… この記事は有料会員
今年1月、10代の頃からインターネット業界で天才プログラマーとして知られたアーロン・スワーツ氏がニューヨーク市内の自宅アパートで死亡しているのがみつかった。享年26歳。首つり自殺とみられる。開かれたネット社会を目指して行ったハッキング行為が犯罪として司法の場で裁かれている最中の出来事に、ネット業界では彼の死を"殉職"とみる意見も出ている。「ネットの天才」の死が社会に投げかけた課題とは何だったのか
ゲリラOA活動家による EJ大量ダウンロードが投げかけた波紋 これまで電子ジャーナル(EJ)の大量ダウンロードといえば,主に大学図書館界だけで不定期に生じる話題にすぎなかった。しかし,2010年に起こった米マサチューセッツ工科大学(MIT)での事件は,翌2011年1月に容疑者が逮捕,7月には連邦地検から起訴される事態にまで至り,新聞をはじめとした各種メディアで話題となっている。 起訴されたのは,事件当時,24歳のハーバード大学研究員だったアーロン・シュワルツ(Aaron Swartz)で,10代前半からRSSの開発やインターネット関連の政治活動で世界的に知られていた人物である。2008年には,一部の学術商業出版者を「強欲」と非難し「学術雑誌をダウンロードしてファイル共有ネットワークにアップロードすることが必要」だとするゲリラ・オープンアクセス(OA)を主張していた。 起訴状によれば,シュワ
Auto SuggestとTitles with Your Seach Terms(9月9日付 NLM Technical Bulletine)http://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/so09/so09_pm_autosuggest.html Embargoed Articles(9月10日)http://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/so09/so09_pmc_embargoed_articles.html Auto Suggestは検索語(あるいはその途中まで)を入力すると、検索語やその組み合わせの候補を、ポピュラーな検索例から選んで表示してくれるものです。(まるでGoogleみたい・・) Embargoed ArticlesはPMCの所蔵の論文でEmbago期間にあるものを表示します。PMC検索のlimit画面で、"Sh
つくばリポジトリに論文を登録すると,その論文がどのくらいダウンロードされてるかどうか教えてくれます。しかも敬称が「先生」になっていていつもどきっとします。以前発表した要綱の7月分のメールが今日来てたので6月分と合わせて載せておきます。論文名: 国立国会図書館における成人向け出版物の納本状況6月分 18 ダウンロード 26 閲覧 Japan 16 ダウンロード 32 閲覧 United States 1 ダウンロード 3 閲覧 Korea, Republic of合計: 35 ダウンロード 61 閲覧------------------------------------------------------------------7月分 234 ダウンロード 10 閲覧 Japan 23 ダウンロード 20 閲覧 United States 1 ダウンロード 1 閲覧 Korea, Repu
ハーバード法科大学院(Harvard Law School)のShavell教授による、Should Copyright Of Academic Works Be Abolished?という論文がウェブで公開されています。 (要約部分の大意) ・学術論文を著作権フリーとした場合には出版社が販売利益を得られないため、研究者に費用を負担させることになるが、これでは研究者のインセンティブが低下する。 ・その費用を大学や助成機関が負担することにすれば、研究者のインセンティブは低下せず、社会的に望ましい結果が得られるのではないか。 ・現在行われているオープンアクセスへの取組みは困難に直面しているため、学術論文の著作権の廃止は法の改正により行うべきである。 Should Copyright Of Academic Works Be Abolished? http://cyber.law.harvard
すでに昨日の話になってしまいましたが、情報メディア学会第8回研究大会に参加してきました! 情報メディア学会第8回研究大会報告 基調講演が小野寺夏生先生、特別講演がACADEMIC RESOURCE GUIDEの岡本真(id:arg)さんということでもともと「こりゃあ行くしかねえ!」って感じであったことに加え。 今回は自分も院の先輩と一緒に、ポスター発表させていただいても来ました。 Budapest Open Access Initiativeの思想的背景と受容 岡部 晋典 (筑波大学大学院図書館情報メディア研究科) 佐藤 翔 (筑波大学大学院図書館情報メディア研究科) ポスター発表、と言いつつも今回の情報メディア学会ではポスター発表者によるライトニングトークの時間も設けてあり、こちらは共同発表の岡部さんが壇上に*1。 同じくポスター発表には文学館研究で有名なhttp://d.hatena.
「オープンアクセス雑誌ってなんじゃい?」と言う方は以下のリンク先等を参照。 オープンアクセスとは - Open Access Japan | オープンアクセスジャパン 大雑把に言ってしまうと、「デジタルで,オンライン上にあり,無料,著作権・使用権制限の多くを受けない」学術文献(中でも査読済み論文)の流通のために、購読料収入以外で出版費用を賄うことで無料で読めるようにした学術雑誌がオープンアクセス雑誌です。 費用調達のモデルとしては論文の著者に出版にかかる費用を掲載料として要求する場合や助成金収入による場合など様々*1。 PLoSシリーズやBMCなど、有名どころのオープンアクセス出版社による雑誌は掲載料を要求する場合も多いですが、一方でオープンアクセス雑誌の70%は掲載料を求めないスタイルであるとの話もあります*2。 掲載料を請求するスタイルのOA雑誌については、割と当初から査読にからむ問題
Bentham Science社の発行するオープンアクセス誌The Open Information Science Journalに、研究者のPhilip Davis氏がソフトウェアで作成した無意味な論文をわざと投稿したところ受理されてしまったという事件に関して、同誌の編集長が辞任したと報じられています。また、オープンアクセス学術出版社協会(OASPA)は、倫理面での呼びかけを行っています。(なお、Bentham Science社はOASPAのメンバーではないとのことです。) Fallout from the Hoax Article: Editor Resigns, OA Publishers Respond — Library Journal, 6/15/2009 http://www.libraryjournal.com/article/CA6665489.html Hoax Ar
ハーバード大学(Harvard University)と米国物理学会( American Physical Society: APS)が、オープンアクセスに関する協定を結んだと発表しています。 Harvard and American Physical Society Reach Accord on Journal Publications http://osc-dev.hul.harvard.edu/announce.php http://publish.aps.org/HarvardAPSAccord 参考: ハーバード大学文理学部、全会一致で研究成果のOA化を義務化 http://current.ndl.go.jp/node/7292
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北海道大学図書館主催のHUSCAP講演会が開催されます。内容は、我々ブログする人間にも非常に関係の深いものですので、聞き逃さないようにしたいと思います。 図書館からのお知らせを、転載いたします。 記 ・演題 :他人の著作物を含んだ論文等はどこまでネット公開できるのか? ―現代著作権法の限界と課題― ・講演者 :田村善之先生 (大学院法学研究科教授、 情報法政策学研究センター長) ・日時 :平成21年4月28日(火)13:00~14:30 ・場所 :附属図書館4階大会議室 ・対象 :本学の研究者、学生、職員 ・問合せ先:附属図書館学術システム課 内線:2524 / e-mail:js@lib.hokudai.ac.jp ※事前申し込みの必要はありません
日本でも2-3年前にツボカビの脅威が問題になったことがありますが、その後はそれほど深刻な事態の報告はあがってきておりません。一方、世界的にはまだまだツボカビが両生類を絶滅させるのではないかという論調の記事が時折出ています。 そんな中で、カエルやイモリといった両生類もなすすべもなく一方的にツボカビにやられ、どんどんその数を減らしているなどということはないという論文が出されました。 まずは、EurekAlert!のリリース記事で知りました。 Amphibians may develop immunity to fatal fungus 両生類は致死性のカビに対して免疫になりうる 書いてあることは、要するに両生類もツボカビに対する免疫状態を獲得して抵抗力をつけることがあるという研究結果です。元論文はBioScienceという学術雑誌に出たものなのですが、それを発行しているAmerican Ins
IT技術を中心に、暮らしに役立つ情報からクラシック音楽の解説まで気軽に情報発信しています。 WEBサイトはhttp://toremoro21.world.coocan.jp/ Twitterは@toremoro21です。 お久しぶりです、仕事があまりにも忙しくて全然Blogを書く余裕がありませんでした。4月からは少しずつ投稿しようと思います。 さて、以前「学術論文とプレゼン資料はWEBで即時公開すべきだ!」というエントリーを書いた後、大きな反響を頂きました。その際にコメント等で色々アドバイスを頂き、必要な手続きをすれば実はWeb上で自分の論文を公開できることがわかりました。 Web上で自分の論文を公開するには、その論文を投稿した学会の著作権規程をチェックする必要があります。その情報をアグリゲートした便利なWebサイトがこれ。 学協会著作権ポリシーデーターベース http://www.tul
英国研究情報ネットワーク(RIN)が2009年3月、オープンアクセス出版の費用負担に関するガイドを刊行しました。大学・研究機関、出版社、研究助成機関、研究者に対する勧告も内容に含まれています。 Paying for open access publication charges | RIN http://www.rin.ac.uk/openaccess-payment-fees
毎日新聞 2009年(平成21年)3月22日(日) 統12版 科学 16 (追記:学術論文:オープンアクセス、日本でも本格始動 情報共有に期待大 - 毎日jp(毎日新聞)) 学術論文のオープンアクセス 日本でも本格始動 情報共有に期待大 インターネットの普及に伴い、世界中の研究者が書く学術論文の公開方法に大きな変化が起きている。出版社から学術雑誌を購入して論文を読むというスタイルに代わり、ネット上で電子化された論文を読むことが主流となった。同時にネット上の論文を無料で閲覧、検索、配布などができるようにする「オープンアクセス(OA)」の試みが進んでいる。日本で昨年、本格始動した一つのOA活動を切り口に、すべての市民の手に学術情報を共有しようとするOA化の取り組みを探った。【奥野敦史】 ◆眠れる成果公開 昨年5月「マイ・オープン・アーカイブ」(MOA、http://www.myopenarch
インターネットの普及に伴い、世界中の研究者が書く学術論文の公開方法に大きな変化が起きている。出版社から学術雑誌を購入して論文を読むというスタイルに代わり、ネット上で電子化された論文を読むことが主流となった。同時にネット上の論文を無料で閲覧、検索、配布などができるようにする「オープンアクセス(OA)」の試みが進んでいる。日本で昨年、本格始動した一つのOA活動を切り口に、すべての市民の手に学術情報を共有しようとするOA化の取り組みを探った。【奥野敦史】 ◆眠れる成果公開 昨年5月「マイ・オープン・アーカイブ」(MOA、http://www.myopenarchive.org/)というウェブサイトが一般公開された。「眠っている学術論文や研究成果を投稿・共有するサイト」と称し、誰でも自分の論文を投稿、公開できる場を提供した。学生や趣味の研究者も利用でき、内容も基本的に制限はない。利用者は19日現在
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