12月10 続報・「ヒ素生物」は本物か? さて前回のエントリで、毒性元素であるヒ素をDNAに取り込んだ細菌「GFAJ-1」の話を紹介しました。非常に興味深いながらもかなり謎のある生き物ではありますが、早速あちこちから反論が上がっているようです。まあ今まで知られた何百万という生物に、ただひとつの例外もなかった「DNA神話」がとんでもない形で破られようとしているわけですから、容易に信じがたいのもまず当然でしょう。研究者によるブログでの意見表明の他、掲載誌ScienceのライバルNature誌もやや懐疑的な論説を掲載しています。 ヒ素細菌が発見されたカリフォルニアのモノ湖 反論の主な声は、やはりヒ素化合物の不安定性を指摘するものです。筆者はヒ素化合物など扱った経験はありませんが、こちらのブログ(英語)によれば、ヒ酸エステル結合は水にさらすと半減期10分ほどで分解してしまうものなのだそうです。細菌